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BOOK REVIEW書評

『保健室から見える親が知らない子どもたち』(桑原朱美著/青春出版社)vol.587

チーム自分、です。

さて。

・疫病者への応急的処置
・疾病予防
・感染症対策
・性教育
・薬物乱用防止教育
・メンタルケア

あげればキリがないですが、
これらのことを一手に
行なっている人って
誰だと思いますか?

はい、正解は、

学校の養護教諭(保健室の先生)が
担う役割のほんの一部!

だそうです。

たくさんの業務があるのですね。
本当に大変。

生きづらさを抱えた
子どもたちと関わってきた
著者。

ぜひ教育に関わる人、
子育てをしている親に
目を通してほしい一冊です。

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『保健室から見える親が知らない子どもたち』
(桑原朱美著/青春出版社)vol.587
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子どもたちの心の問題、
体の問題には、常に、
社会の縮図があります。

養護教諭の「みる」は
「見る、視る、診る、観る、看る」
です。

保健室は、教室ではなく、
駆け込み寺だとか、癒しの場など
といわれますが、私は、以前から
一貫した考えを持っています。
それは、「保健室は、教育の場であり、
癒しの場ではない」ということです。

私は、現職中も、保健室という場で
「生きる力」を育てたいと考えてきました。

イメージと同時に五感を十分に
動かすように導く質問をして
あげることが大切です。

子どもたちの生きづらさの
大きな原因の一つが
「欠点がある自分は、愛されない」
という誤解です。

そして、子どもたちが、「〇か×か」、
「AかBか」にとらわれている場面で、
支援する大人までが、同じ視点から
アドバイスをしようとします。
その結果、うまくいかないケースが
多いのが現状です。問題の本質を見ることなく、
現象を何とかしようとしてしまうからです。

長所と短所を「特徴」と捉え、
一人の人間の中にある様々な人格を、
「適材適所」で活躍させると考えると、
可能性の幅は大きく広がります。

夢=職業ではありません。
職業は手段です。
その手段を使って何がしたいのか、
どんな人生、どんな未来を
つくりたいのかという目的こそが
大切なのではないでしょうか?

うまくいかなかったときの
最初のことばで、
脳の焦点が決まります。
それは、「過去と問題点」を見続けるか、
「未来と解決策」を見るのか
という無意識の選択です。

私たち大人は、「教室に行けない原因」を、
言語で説明してほしいと考えがちです。
しかし、子どもたちの中には、
理屈や言語より先に体で何かを感じ、
その感覚で、身動きが
取れなくなってしまう子がいます。

子どもたちの話を聴くときは、
彼らのストーリーにはまり込むことなく、
事実を話しているのか、
解釈を話しているのかを、
確認しながら整理してあげることが必要です。

私は、子どもたちへの講演で、
「ネガティブな人はいない。
メンタルが弱い人もいない。
その状態になるようなことばと
思考をしているだけ」と話しています。

自分が持っているほんの一面を
自分のすべてだと思い込みたい人は、
チャレンジを避け、成功すること、
うまくいくことだけしか選択できず、
自分の枠を広げることができないのです。

「自信があるかないか」ということと、
「やるかやらないかは別のこと」
なのです。自信はないけど、
やるという選択はできるのです。

本当の自信は、結果にとらわれることなく、
どうしたいのかを自分で考え、
試行錯誤して達成していく過程を
通して感じ取るものです。

(略)多くの子どもたちが、他人軸に
なってしまう根本的な原因は
「自己受容」の低さです。
自己肯定感ではありません。

参照:
『保健室から見える親が知らない子どもたち』
(桑原朱美著/青春出版社)vol.587
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というわけで、

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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チャレンジを避けていませんか?
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短所も長所も
自分の特徴というのは
おもしろい捉え方!

ですよね。

特徴ととらえると、
本当にあら不思議。

可能性が
大きく広がりますね!

自分に呪いの言葉を
かけていないか。

子どもに呪いの言葉を
かけていないか。

ぜひ見つめ直してください。

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