『センスは知識からはじまる』(水野学著/朝日新聞出版)vol.276
こんにちは、
本日の一冊は
『センスは知識からはじまる』(水野学著/朝日新聞出版)です。
知悉(ちしつ)、です。
論理的にここまで
「数値化できないもの」に
挑んだことを称えたいくらいです。
数値化できないものって
なに?
それは
「センス」です。
心の中でこう思うことって
あるはずです。
「あの人は何をやらせてもセンスがある!」
じゃあ
センスって何ですか?
と言われるとこれを
ロジカルに説明するのは
至難の業!
さらには、
定義も難しいものをですよ、
「どうやってセンス磨いたらいいですか?」
なんて質問されようものなら、
頭を抱えてしまう。
ですが!!
その難題に挑んでくれた人が
いるわけです。
くまもんの生みの親です。
クリエイティブディレクター水野学氏。
●センスとは知識の集積である
という言葉に
感動を覚えました!
膨大な知識があり、
そこから導き出される最適化。
そしてそのバランスと配置。
TPOにあわせて
様々な変数があるわけですよね。
優しい口調で書いてありますが、
「センスがないのはただの勉強不足」
と、やんわりボディーブロー!
いいですね。
これからのビジネスにおける
本質がつまった本です。
「知悉(ちしつ)」
という言葉を何度も使うところに
この著者のこだわりを感じます。
知っているだけでは足りない!
知り尽くせ!
ってことですからね。
センスは一日にして成らず。
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『センスは知識からはじまる』(水野学著/朝日新聞出版)<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022511745/withup-22/ref=nosim
「センスのよさ」とは、数値化できない事象の
よし悪しを判断し、最適化する能力である。しかし、センスがいい商品をつくるには、
「普通」という感覚がことのほか大切です。普通とは、「いいもの」がわかるということ。
普通とは、「悪いもの」もわかるということ。ものの見方が増えていくことで、センスのよさが養われていきます。
センスが必要とされない仕事など一つもないと考えています。
たった一つ、僕がやってみてもいいと考えている市場調査は、
どの商品がいいか一秒で選ぶというやり方。
非常に感覚的な作業で、論理的思考が一切入りません。企業の美意識やセンスが、企業価値になる。
これが今の時代の特徴です。どんなにいい仕事をしていても、どんなに便利なものを
生み出していたとしても、見え方のコントロールが
できていなければ、その商品はまったく人の心に響きません。センスとは知識の集積である。
知識というのは紙のようなもので、センスとは絵のようなものです。
「あっ!」より「へぇー」にヒットは潜んでいる。
よきセンスをもつには、知識を蓄え、過去に学ぶことが大切です。
同時にセンスとは、時代の一歩先を読む能力も指します。しかし、半歩先のアウトプットをつくり出すためには、
一歩先、二歩先を読むセンスがなければならないのです。センスに自信がない人は、自分が、実はいかに情報を集めていないか、
自分が持っている客観情報がいかに少ないかを、まず自覚しましょう。現代社会において、センスとはマナーです。
参照:
『センスは知識からはじまる』(水野学著/朝日新聞出版)<Amazonで購入>
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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├○
├○ 周辺にある「へぇー」を探そう。
├○
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そういえば、
「芝蘭さん、センスって何だと思いますか?」
と以前、ある編集者とやりとりしていたことを
思い出しました。
この本に私の言いたいことが
書いてあった!
この本をさっそく
お伝えしなければと思いました。