SCROLL

BOOK REVIEW書評

『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』(鴻上尚史著/講談社)vol.310

こんにちは、

本日の一冊は

『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』

(鴻上尚史著/講談社)です。

 

『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』(鴻上尚史著/講談社)







三本柱、です。







本当に街で外国人を見かけることが

増えてきました。





インバウンド!





を肌で感じる今日この頃です。





ひとくくりに、

クールジャパンと言っても

人がイメージするその形は様々。





今回は、

NHKBSの人気番組『cool japan』の司会者であり、

演出家である鴻上尚史さんが著者。





私はこの人の文章が好きで、

昔は本当にたくさんエッセイを読みました。





やはり、職業がですね、

演出家、劇作家、脚本家といわれる方たちの

文章って映像が見えてきます。





番組をはじめて4年間、

100回記念でとったアンケートの

ベスト20もとても面白いです!





インバウンドにくわしい方であれば、

第一位に「洗浄器付き便座」があげられても

意外性はとくに感じないでしょう。





ですが、





第四位がなんと、花火!

しかも線香花火がクールジャパンなのだとか。





これは本当に面白いです。





インバウンド系にかかわるビジネスを

されている方は復習がてら目を通しておくと

いいかもしれませんね。





さらに、これもなるほど!





と思ったのですが、

人のインサイトに迫るとき、

当たり前のことを質問していてはダメです。





この本の中でうまいな!と思ったのは、

ある「お題の与え方」です。





それは何かというと、





外国人に、

「自分が日本人になったと思う瞬間って?」

と聞いているところ。





これはインサイトがでてきますよね!





すばらしい。





そしてその回答がまた、ほほえましいのです。

 

 

———————————————————

『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』(鴻上尚史著/講談社)

<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062883090/withup-22/ref=nosim



<Kindle版で購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00W951N6E/withup-22/ref=nosim





外国大使館員や外資系企業の外国ビジネスマンの奥様が、

日本に来て気に入り、帰国の時に買って帰る二大商品が、

「ママチャリ」と「洗浄器付き便座」です。



「クール・ジャパン」は、基本は三本の柱に分けられます。

「ポップカルチャー」「ハイテク・ジャパン」「伝統文化」です。



複雑に表情を変えながら燃える線香花火は、「わび・さび」の表現と

外国人は受け止めたり、「ハイテク・ジャパン」と捉えたりします。



東京の上野と浅草の間、「かっぱ橋道具街」で食品サンプルを

売るお店は、いつのまにか、外国人用の観光ガイドブックに

載るようになりました。



日本に来たら、どんなに短い時間でもいいから新幹線に

乗りたいと思う外国人は多いのです。



じつは、「回転寿司」も「カラオケ」も「インスタントラーメン」

すべて大阪で生まれて世界に広まったものです。



一八位は、「ニッカポッカ」です。そう、土木作業員や鳶職の人たちが

穿くダボッとしたズボンです。これが、海外では、クールなファッション

として、評価されているのです。



「涙」は、特に西洋では「弱さ」の象徴であり、

「この物語は泣ける」は、売り文句にはならないのです。



「お一人様サービス」が充実している国が日本なのです。



日本のラーメンは、今、猛烈な勢いで海外に進出しています。

二〇一三年に設立された官民ファンドである「クールジャパン機構

(海外需要開拓支援機構)」は、ラーメンチェーンの『一風堂』に対して、

海外進出を助けるために、約七億円の出資と最大十三億円

の融資枠を設定し、支援することを二〇一四年一二月に決めました。



「枝豆」も「edamame」と『オックスフォード英語辞典』に載っています。



映画やマンガ、演劇、小説などの印税、つまりは著作権使用料は、

二〇一二年の資料では、日本は五八〇〇億円超のマイナスです。

つまり、海外からもらえる日本の著作権使用料より海外に払う

著作権使用料がこれだけ多いのです。



そして、アメリカは二〇一一年の資料では、一二兆円の黒字です。

ディズニーを筆頭に文化的著作権と特許でこれだけ稼いでいるのです。





参照:

『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』(鴻上尚史著/講談社)
<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062883090/withup-22/ref=nosim



<Kindle版で購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00W951N6E/withup-22/ref=nosim



———————————————————

 

というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌───────────────────────────────────┐

├○

├○    「相手」を知るところから「自分」が見えてくるのでは?

├○

└───────────────────────────────────┘





面白かったのは、

国によって色の表現が違うということ。





例えば、





「顔色が悪い」いう絵を描こうとすると、

日本人は青色で顔を塗りますよね。





では海外ではどうか?





・フランスは、黄緑色

・ドイツ、イギリス、アメリカは、緑色

・スペインは、黄色

・ブラジルは、白色

・カナダは、パステルオレンジ





まあ、なんともユニーク!

芝蘭友の書評メルマガご登録はこちらから

CONTACT

お問い合わせ