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BOOK REVIEW書評

『運命を拓く』(中村天風著/講談社)vol.309

こんにちは、

本日の一冊は、

『運命を拓く』(中村天風著/講談社)です。

 

『運命を拓く』(中村天風著/講談社)

 

真理、です。

 

 

たまに、
言葉の力でがつんと
腹に響き渡る言葉が欲しい!

と思うことがあります。

しかもその感覚が
どんどん短くなってきました。

そういう意味で言えば、
今日はもうある種の原液みたいな
言葉があふれています。

この人の名前を知らない人は
いないのではないでしょうか?

そう、
哲人、中村天風。

日露戦争時代には諜報員として活動。
その後、当時としては不治の病と言われた
肺結核になります。

その後、ヒマラヤのヨガの聖者と
旅先で偉大なめぐり合わせがあった
ということは有名ですね。

財界、政界、法曹界、芸術家など
多方面に渡る人々が教えを受けたという
その哲学がつまっています。

後ろ向きな言葉がないのはもちろんですが、
ある一行を読んだとき、
涙がぽろりとこぼれました。

悲しいからではなく、
ある一文が強烈に
魂に響いたからでしょう。

まえがきにもあるように、
おろそかに読むような本ではありません。

 

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『運命を拓く』(中村天風著/講談社)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062637391/withup-22/ref=nosim

この“気”が動こうとするときに、現れる現象を「アイディア」という。
人間でいうと“心”ということになる。

「人間の心で行なう思考は、人生の一切を創る」
これが数十年来かかって考えて、苦心の末、
ようやく悟り出した、人間の生命に絡まる宇宙真理であった。

およそ人間として完全な活き方をするには、本当に心を
積極的にしなければいけない。いかなる場合にも、
心を清く、尊く、強く、正しく持たねばならない。

心の置きどころを常に積極的にするために、
「自分が力だ」ということを、断じて忘れてはいけない。

およそ人生には、人生を厳格に支配している一つの法則がある。
それは原因結果の法則である。(略)すなわち、
「蒔いた種のとおり花が咲く」という法則なのである。

それがインドの山の中へ行ってはじめて、
「お前はこの世に何をしにきたか知っているか」と聞かれた。

人生を、あまり難しく考えない方が良い。
難しく考えるとわからなくなる。真理は足もとにある。

どんな人の言葉ですら、その言葉になる前には、
観念が言葉を創るのだから。真剣に考えよう!

それは人生というものは、言葉で哲学化され、
科学化されているからである。
すなわち言葉は人生を左右する力があるからである。
この自覚こそ、人生を勝利に導く最良の武器である。

筋道が少しも乱れてないのが「誠」である。
「善」とは「愛情」のことである。
「美」とは「調和」のことである。

美しくない感情は悪魔と思え。

日本人であることを忘れるな!

参照:
『運命を拓く』(中村天風著/講談社)
<Amazonで購入>
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○    目が覚める言葉のシャワーを浴びよう。
├○
└───────────────────────────────────┘

この世の中にあるものの中で、
怖ろしいものが2つあるそうです。

「真理が一番恐ろしい。これはどうすることも出来ない」

そしてもうひとつは何かというと、

「無闇に怖れる自分の心が恐ろしい」
ということです。

明らかにこの
「恐ろしい」と「怖ろしい」の使い分けが
あるようだったので、
引用し間違えないよう気を配りました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★  どこで涙したかを先に告白しておきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「日本人であることを忘れるな!」

というところの引用ですね。
読み進めながら思わず、
う、涙で曇って先が読みにくいぜ
と思ったのはその箇所でした。

なんでしょう。

日本人のDNAが騒いだのでしょうか。

不思議な感覚をそのワンフレーズで
ずしん、と感じとったのでした。

では、次回もまたおつき合いくださいませ。

芝蘭友でした!

 

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