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BOOK REVIEW書評

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』 (古賀 史健著/ダイヤモンド社)vol.599

書く人、です。

 

 

 

どうすれば、
魅力的で長く愛される
コンテンツを
つくることができるか?

 

長く愛される商品やサービス
と言い換えてもいいと思います。

 

長く愛されるものを
作りたいと思わない人は
いないのではないでしょうか。

 

編著者累計93冊、1100万部、
『嫌われる勇気』の
ライターが本日の著者。

 

ということで、

 

文章とは何か?
何を目的に書かれるものなのか?
どこに意識を置いて、
なにから書き始めたらいいのか?

 

気になる人は、
この本を読んで学んでください。

 

書くことを
生業にしていなくとも、

 

風の時代においては、
すべての人が表現者。

 

書くという行為の
一連の心構えが記されています。

 

タイトルに偽りなく、
「書く人の教科書」ですね。

 

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』
(古賀 史健著/ダイヤモンド社)vol.599
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コンテンツ化のポイントは、
ストーリーやキャラクターの
有無ではない。分岐点となるのは、
その根底に「エンターテインの
精神が流れているか」、
それだけである。

 

では、コンテンツの
パッケージとはなにか。簡単に言えば、
「人」と「テーマ」と「スタイル」
の3つだ。つまり、
「誰が(人)」「なにを(テーマ)」
「どう語るか(スタイル)」の
パッケージを設計していくのが、
編集者のもっとも大切な仕事なのである。

 

人とテーマの組み合わせは、
遠すぎてもいけないし、
近すぎてもつまらない。

 

(略)スタイルを考えることは
「誰に、どう読んでもらうのか」を
考えることだと言える。あるいは
「そのコンテンツのゴールを、
どこに設定するのか」と
言ってもかまわない。

 

編集者とは
「誰が、なにを、どう語るか」を
編集する人間だ。

 

太宰治を読むときも、
ヘミングウェイを読むときも、
あるいは手塚治虫の漫画を読むときでも、
こころにとめておく言葉は同じだ。
「この人に会ったら、なにを聞こう?」
である。

 

「あなたはなぜ、こう書いたのですか?」
こんな問いなら、誰にだってできる。
自分のあたまを使う必要のない、
いちばん簡単で、
ある意味いちばん失礼な質問だ。

 

そう、能動という意味において、
「聴く」と「読む」はほとんど
同義なのだ。
誰かの話を「聴く」ことは、
その人の話を「読む」ことなのである。

 

緊張状態から本音は、
生まれないのである。

 

相手の話を受けて、瞬時に
「ということは」に続く問いを考える。
「ということは、〇〇でもあるわけですか?」
「ということは、今後〇〇をめざしていくのですか?」
「ということは、もともと〇〇じゃなかったのですね?」

 

ほかにも、「そうすると」
「だとしたら」「とはいえ」
「それにしても」「言い換えれば」
「一方」「そうは言っても」「逆に言うと」
など、いい質問につながっていく
接続詞はたくさんある。

 

結論から言おう。
わかりにくい文章とは、書き手自身が
「わかっていない」文章なのだ。

 

自分のあたまで考えるとは、
「自分のことば」で考えることだ。

 

文章における「声」とは、文体だ。
(略)声が聞こえない文章からは、
「情報」を読み取ることはできても、
「人」を読み取ることができない。

 

とくに日本語の場合、
「話しことばから書きことばへ」
の翻訳こそが、文章術の鍵だといえる。

 

書きことばへの翻訳に必要なのは
「論理」であり、論理に基づいた
前後の文脈である。

 

その意味で文体は、筆跡と似ている。
個性的であろうとせずとも、
筆跡にはその人の個性があらわれる。
自意識、美意識、根気、我の強さ、
さまざまなものが筆跡からは
見てとれる。

 

しかし、推敲に
「もったいない」は禁句である。
読者はあなたの「苦労」を読むのではない。

 

編集者とは、「プロの読者」である。
そしてプロの読者とは、
「自分の読みたいものが、
見えている人」のことを指す。

 

参照:
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(古賀 史健著/ダイヤモンド社)vol.599
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というわけで、

 

 

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
———————————–
自分の中にある
技術と向き合っているか?
———————————–

 

480ページもある分厚さですが、
本当にすぐに読めます。

 

わかりやすく
書いてありますから、
そこは大丈夫です。

 

芝蘭は書店でこの本を手にとって、
力強い言葉が並ぶ本だな~
と思ってうれしくなりました。

 

赤線もたくさん引いています。

 

間違いない一冊ですね!

 

 

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