『問題解決ラボ「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術』(佐藤オオキ著/ダイヤモンド社)vol.298
こんにちは、
本日の一冊は、
『問題解決ラボ「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術』(佐藤オオキ著/ダイヤモンド社)です。
ウラオモテ、です。
300を超えるプロジェクトを
同時進行させる人って、
どんな人?
と思いました。
でも、ああ、この人ね、
プロフェッショナル仕事の流儀(NHK)
で見たなぁ、と。
佐藤オオキさん。
世界中の70社と300以上の
プロジェクトを回すなんてすごいなと思ったら、
コツは忘れること、と。
なるほど!
しかし、文章のセンスも
とてもいいですね。
本当にきらりと光りまくっている感じが
たまりません。
ひとつだけ、
読むスピードが遅くなった原因を
関係者にお伝えします。
紙が良すぎ(汗
めくりにくいです。
難しい本ではないのに
「いつものようにスピードがあがらないな」
「なぜだろう?」
と思っていたのです。
たぶん、そういうことでしょう。
作品の写真も掲載しているから
紙のクオリティをあげているのは
当然のことなのでしょうね。
時折でてくる手書きイラストの
ゆるい感じの絵が、
たまらなくステキです!
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『問題解決ラボ「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術』
(佐藤オオキ著/ダイヤモンド社)<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478028923/withup-22/ref=nosim「誰も見たことがないもの」は、「誰も求めていないもの」と紙一重。
理想は「本来そこにあるはずなのに、なぜかない」ものを
「補充する」くらいの感覚です。「ない」には必ずわけがあります。やるべきことは、
隠れたニーズを引き出して、問題の核心を探していくことです。待機しているチャンスは等しいかもしれないけど、
それが自分の元に「訪れる」回数は、やはりその人次第かと。
そして、そのチャンスを「認識」できるかどうか、「つかめる」かどうか。
そんな具合に「チャンス」は3層構造だと考えます。中でも最後の「つかむ」というフェーズにこそ「運」の大半が
含まれている気がしています。勝負事にはどうにもならない
不可抗力が付きまとうからです。新しい技術や新しい価値を生み出している商品こそ、
懐かしさを感じさせなければいけません。そのときに自分がよく問うのは、
ターゲットのうち何%の人が見たことがあるか、ということ。絞れば絞るだけ鋭利なものになり、深く刺せるようになります。
白いイスをさらに白くするためには、表面の汚れを拭き取ったり、
より白いペンキを探したりするのにも限界があります。そんなときは、
「イスが置かれた部屋を黒く塗ればよい」のです。アイデアには「硬度」があります。
とにかくモノづくりとは決断の連続です。ユーザーのニーズ、生産性、
機能、コスト、スケジュールなど、最適な決断をしつづけることでしか
プロジェクトを成功に導けません。音楽でも喫茶店でも、どんな外的要因でもいいのですが、
結局は自分の脳が快適だと感じる「スイッチ」を
いくつ持っているかが勝敗を決めるのです。「リニューアル」と「リデザイン」の違い。そこには2つのポイントがあります。
1つは、古いものの中から本質的な価値を正しく抜き出して活かせているか。
もう1つは、新しいターゲットを生み出しているか。いっぱい言いたいことはあっても、メッセージに優先順位をつける。
時間や音、香り、味など、目に見えない要素を何かに「たとえる」ことで
体感しやすくするのは至難の業。デザイナーの究極のテーマともいえます。たとえ話がうまい人は、(略)抽象的な言い方をすると、
何かと何かをつなげる、または共通因子を見つけるのがうまい人、
ということになります。伝わらないメッセージは「独り言」みたいなもんです。
参照:
『問題解決ラボ「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術』
(佐藤オオキ著/ダイヤモンド社)
<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478028923/withup-22/ref=nosim
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○ 誰にも届かない「独り言」から、卒業しよう。
├○
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「目に見えないものに
価値を見いだせるかどうか」
という話(204ページ)は、
モノづくりの関係者は
ぜひ目を通しておいてほしいです。
北欧など「感度の高い」国は、
デザインを経営戦略ととらえている、と。
では、
感度が高いってどういうこと?
というと、
「それが長期的に企業に利益をもたらす
という意識がマスにまで浸透している状況」
と定義されています。
カタチばかりに目を奪われていると、
センスは磨かれないのですね。
アイデアや背後にあるストーリーに、
どれだけ思いをはせられるか?
ですね。