『「ROEって何?」という人のための経営指標の教科書』(小宮一慶著/PHP研究所)vol.314
こんにちは、
本日の一冊は
『「ROEって何?」という人のための経営指標の教科書』
(小宮一慶著/PHP研究所)です。
EVA(経済付加価値)、です。
数字系の本も、
たまにしっかりと
読みたくなることがあります。
昨今、新聞でも「ROE」という言葉を
よく見かけるようになりました。
ROEって、何?
と思う人に向けて書かれた本です。
これは非常にバランスよく網羅されていて、
正直、本づくりの方に感心してしまいました!
数字の現場におられる方は、
・貸借対照表=会社の安全性
・損益計算書=会社の収益性
・キャッシュフロー計算書=会社の将来性
なんてすでにご存じの通りです。
今回の本の主題になっているのは
ROEです。
ですので関係があるのは、
「貸借対照表」と「損益計算書」ですね。
ROEとは、
Return On Equity。
著者の言葉を借りると、
↓
~~
「株主が会社に預けているお金を使って、
どれだけリターン(利益)を稼いでいるか」を見る指標
~~
となります。
あんまり自分の生活に関係ないし~
と言ってしまうのは楽なのですが、
やはりビジネスマンなら
おさえておきたいですね。
この本も、
課長レベルになって「ROEって何?」
なんて言えないですよ!
と言っているわけです。
なぜこのようにROEが偏重される
世の中になってきたのか?
ROEとROAは、
どちらが大事なのか?
そして今後、
新たな指標となる可能性があるものって?
ということがわかりやすく
しっかりとおさえられています。
小宮氏の本はたくさん出ていますが、
そして目を通していますが、
私はこの本の満足度が高かった!
と正直に伝えておきます。
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456982529X/withup-22/ref=nosim会社というものは、どんなときに倒産すると思いますか?
商品が売れなくなったときでも、赤字に陥ったときでもありません。
答えは、「負債が返済できなくなったとき」です。その影響で、最初に会社を作ったときに株主が入れたお金は資本金
になりますが、そのあとで企業が増資(会社が新しく株式を発行して
資本金や資本剰余金を増やすこと)をした場合には二つの項目に
半分ずつ入れるのが現在の基本ルールになっています。例えば100億円増資したときには、資本金と資本剰余金を
それぞれ50億円ずつ計上するのです。もう一つの変更点は、議決権が50%を切っていても、実質的に
「支配」していると見なされる先は、連結処理をしなければならない
というルールができたことです。なお、ROEを計算するときの注意点は、必ず「当期純利益」
を使うということです。自社株買いを行いますとROEは高まりますが、純資産が減る
わけですから自己資本比率は下がります。つまり、会社の
安全性が低下してしまうのです。なお、「レバレッジ」とは「てこ」という意味ですが、
ファイナンスの世界では「負債」、中でも「有利子負債」を指します。ですから、「ROAを高めることによってROEを高める」という
健全な考え方には、経営者には必要なのです。企業はどれくらいのROAを目指せばいいのか、これを測るのが
「WACC(加重平均資本コスト)」という概念です。(略)
WACCとは、ひと言でいうと負債と純資産全体の調達コストのこと。繰り返しますが、手元流動性が少ないときは、借金をしてでも
現預金を増やさないと会社は潰れてしまうことがあるのです。私は経験上、このキャッシュフローマージンが7%以上であれば合格、
10%を超えれば優良企業と判断しています。参照:
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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├○
├○ 「基礎」がわかったうえでの、「応用」である。
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いろんな情報、
いろんな指標が、
今後もたくさん出てくることでしょう。
ですが、
忘れてはいけないのは、
それらに振り回されて終わらない!
ということではないでしょうか?
・どうしたらいいの?
の前に、
・どういう状況にあるのか?
・どうなりたいのか?
・どうあるべきか?
がわかっていないと、
ダメなような気がします。