『マンガでわかる地政学』(茂木誠監修/池田書店)vol.402
こんにちは、
本日の一冊は、
『マンガでわかる地政学』(茂木誠監修/池田書店)です。
チョークポイント、です。
ゴールデンウィークは
いかがでしたか?
芝蘭が連休中に最も
興奮して読んだ本が
本日紹介するこれ。
毎日のように聞くニュースが、
違った視点でとらえられるように
なりますよ。
少し前からこれは来る!
と思っていたキーワードが
地政学です。
書店によく行く方なら、
その手のラインナップをたくさん
目にしていると思います。
『マンガでわかる地政学』
というタイトルなのですが、
全編がマンガではありません。
要所要所に
4ページのマンガが
差し込まれているだけです。
文章で書かれている方が
圧倒的に多いです。
日本が今後とるべき道は、
3つです。
そのための布石がいろいろと
打たれているわけです。
ぜひその3つの道を
意識しながら読んでみると
いいと思います。
昨今のニュースの見方が
本当に変わります。
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『マンガでわかる地政学』(茂木誠監修/池田書店)<Amazonで購入>
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4262155587/withup-22/ref=nosim
「チョーク」は「首を絞める」という意味
そこを封鎖されると貿易が
ストップしてしまうような
海峡や運河のことよ
地政学ではアメリカを「島」と考えます。
地政学は地理的な条件から
外交政策を考える学問ですが、
基本的な考え方は
「隣接する国は互いに敵対する」
「敵の敵は味方」というシンプルなものです。
「海上権力=シーパワーを握った国が
世界を制す」という考えを
「シーパワー論」と呼びます。
中南米諸国に広がるこのような
反米感情に、巧みに取り入ったのが中国です。
習近平政権は南米ボリビアから
石油買いつけの契約を結び、中国企業が、
パナマ運河の近くに「ニカラグア運河」
を建設する許可もニカラグア政府から
取り付けています。
オバマ政権がキューバとの
関係改善を急いだのには、
中国をけん制する意味もあったのです。
中国、ロシア、イラク、ブラジルの
肥大化は、アメリカにとっても
地政学的なリスクを伴います。
バルト三国、ベラルーシ、ウクライナです。
これらの国がヨーロッパの
パワーバランスの鍵を握っているのです。
ウクライナはロシアにとって、
軍事的地政学的に重要なエリアです。
クリミア半島には黒海への出口となる
軍港セヴァストーポリがあるからです。
イギリスのEU離脱で、
米英独仏VS露という図式は崩れました。
フランスはランドパワーにも
シーパワーにもなれるという、
珍しい地政学的条件をもった国です。
ブラジルとアメリカの決定的な違いは、
海へのアクセスです。
アメリカは大西洋と太平洋の両方に
面していますが、ブラジルは大西洋だけです。
(略)自衛隊を「軍隊」と憲法に
明記することも選択肢のひとつとなるはずです。
実は、こうした布石はすでに
打たれつつあります。その一つの例が、
アフリカ東部・ジブチ共和国にある
ジブチ基地です。自衛隊初の海外基地
となるこの基地は、ソマリア沖海賊の
対処活動が目的とされていますが、
真の目的は何か。
中国のけん制と、シーレーンの防衛です。
ジブチは、紅海とアラビア海を
結ぶ海上交通の要衝だからです。
参照:
『マンガでわかる地政学』(茂木誠監修/池田書店)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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見えない背景に目を凝らそう。
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この本を読んで、
地政学の真髄が理解できました。
他にも読んでいたのですが、
いまいちピンとこなかったのです。
世界史の本が、
「線」で理解する感じだとすると、
地政学はいわば
「面」で理解できる
感じかもしれません。
あらゆることを俯瞰したい
衝動にかられる方には、
この本は最高です。