『人はなぜだまされるのか』石川幹人著 vol.143
本日の一冊は
『人はなぜだまされるのか』石川幹人著です。
究極要因、です。
「予想」が大きく違ったとき
どんな感情を抱きますか?
予想の「誤り」ととらえるか。
予想外れを「新たな理解の始まり」と
とらえるか。
進化心理学で扱うのは、
間接的な「究極要因」なのだそうです。
つまり、過去にこのような環境への
適応競争があったので、
こんな特性が備わっているんだよ、
というような話です。
なかなか奥が深い。咀嚼するのに時間がかかりますが、
その世界観だけでもお楽しみください!
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『人はなぜだまされるのか』(石川幹人著/講談社)<Amazonで購入>
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「進歩」や「発展」とは異なる概念である。たとえば、いわゆる「退化」も生物進化のひとつの形である。
私たちは、隠れていることが明らかなときは、
まわりの情報で隠れた部分を、無意識に穴埋めするのである。この遅い変化に気づかない現象を
「チェンジ・ブラインドネス(変化に対する目かくし性)」と言う。観客の注意をそらせるテクニックのかなめは、
視線(まなざし)と指さしである。ペットしてのウサギが今ひとつ物足りないのは、
ウサギの視線が検知しづらいのが大きな原因だろう。進化心理学の立場から考えれば、「記憶」は
生き残るために動物が身につけた「道具」であると言える。感情の進化を考えると、感情が個人の生き残りだけでなく、
人間集団の生き残りに大きく寄与していることが理解できる。
また、感情の表し方に個性があることが、
集団の発展を支えている現実もわかる。懐疑は、進化で必要とされてこなかった技能であり、
私たちはそれを苦手としている。将来の利得を高めるには、予測の正確さに加えて、
対処可能性も重要である。たとえば狩猟採集時代に、「近い将来、日照りが続くぞ」
と予測できても、水を蓄えておくなどの
対処ができないと役立たずなのだ。つまり、予測ができて、
かつ、それに対処できてはじめて、予測に意味がある。参照:
『人はなぜだまされるのか』(石川幹人著/講談社)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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├○
├○ 最近、何に驚いた?
├○
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いや~、
「最近、何に驚いた?」
って、自分で書いていて
刺さりましたわ(^^;
驚くぞ!
もっともっと!