『言葉の誕生を科学する』小川洋子、岡ノ谷一夫 著 vol.133
本日の一冊は
『言葉の誕生を科学する』小川洋子、岡ノ谷一夫 著です。
求愛、です。
言葉とか、
文章とか、
ストーリーとか、
そんなワードを見ると
わたしはすぐに反応してしまいます。
————————————————————————
『博士の愛した数式』の小川洋子さんと、
<Amazonで購入>
http://amzn.to/w4Xkzk
————————————————————————
神経生態学の権威である岡ノ谷一夫さんが
くりひろげる言語の起源!
でも、求愛よりの話。
「意味がなくとも複雑であることに
意義がある文脈っていうのは求愛しかない」
という話。
また、小川洋子さんの聞き方が
本当にすばらしいんですよね。
みなさんご存じのあの方の演技は、
そう、もちろん求愛ダンスです。
仮説と検証がなんとも面白い!
————————————————————————
『言葉の誕生を科学する』(小川洋子、岡ノ谷一夫 著/河出書房新社)<Amazonで購入>
http://amzn.to/tGrGAO言葉の起源とは、言葉の進化とは異なる。
起源とは、存在しなかったものが存在するようになることであり、
進化とは存在するものが世代を超えて変化することだ。(岡ノ谷)小鳥の歌には人間の言葉と共通する特徴が
二つも含まれていることがわかる。
他者から学ぶことと、組み合わせを作ること。(岡ノ谷)何か意味もない行動を複雑化させるというのは、
繁殖以外には考えられないんです。(岡ノ谷)意味がなくとも複雑であることに意義がある文脈
っていうのは求愛しかないわけで、鳥は求愛のために
自分たちのうたを進化させてきたわけです。(岡ノ谷)天才というのは刺激の過剰さを求めた結果ですよ。(岡ノ谷)
天敵がいないと、強さを示すよりも、
美意識を示す方向に行くんです。(岡ノ谷)実証しようという気持ちにさせるような美しさが、
仮説には必要ですよね。(小川)私はフィギュアスケートをよく見るんですが、
高橋大輔の滑りなど、あれはもう典型的な
求愛ダンスではないかと思うんです。(小川)
あ、もちろんそうです。(岡ノ谷)歌を学ぶ動物というのは鳥と人間とクジラだけなんです。(岡ノ谷)
西洋音階というのは平均律で、
2の12乗を重ねていくという作り方ですからね。(岡ノ谷)死の恐怖を受け入れるために物語を必要とする。
それこそまさに物語の起源ですね。(小川)読んだり、書いたり、心に思い浮かべたり、祈ったり、
願ったりする行為がすべて物語と結びついています。(小川)参照:
『言葉の誕生を科学する』(小川洋子、岡ノ谷一夫 著/河出書房新社)
<Amazonで購入>
http://amzn.to/tGrGAO
————————————————————————
というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○ セクシーシラブル。
├○
└───────────────────────────────────┘
わたしの知り合いに
NHKの「ダーウィンが来た!生き物新伝説」
を見て毎回、泣いているという人がいます。
それを聞いたとき、
「仲間だ!」
と思いましたね^^
生き物って面白い!
その行動にはちゃんと理由がある!
生き残るためにね。
それにしても生き物が複雑化することの
背景には求愛という事実がある。
すごい。
え?
求愛にこだわりすぎ?
すみません。
————————————————————————
▼ 著者、多田健次さんからご感想をいただきました^^
————————————————————————
芝蘭友さんのメルマガはかなり
初期段階から継続して拝見させてもらっています!
玄人目線で語られる独特の観察眼に
つい引き込まれてしまいますね。
感動した本のみを紹介されているため、
芝蘭友さんが楽しんでいる姿も目に浮かびますし、
こちら側にもその気持ちが伝わってきます。
週1回程度の配信も私にとっては丁度良いですね。
今後も長く継続してくださいね!
多田健次
著書『誰でもまねできる 人気講師のすごい教え方』
http://amzn.to/v60vMj
↑ ↑ ↑
ありがとうございます!
本当にメルマガを楽しみにしてくださっているのですね。
こうして昔から読んでくださっている方から
メッセージいただけるとホッとします。
これからもがんばりますね^^