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BOOK REVIEW書評

『なぜ富士宮やきそばはB-1グランプリの覇者となりしか?  B級ご当地グルメで500億円の町おこし』渡邉英彦著 vol.134

本日の一冊は

『なぜ富士宮やきそばはB-1グランプリの覇者となりしか? 

B級ご当地グルメで500億円の町おこし』

渡邉英彦著です。

 

『なぜ富士宮やきそばはB-1グランプリの覇者となりしか?  B級ご当地グルメで500億円の町おこし』渡邉英彦著

 

G麺、です。

 

言語学者になることが夢だった
男が、町おこしの立役者となった。

B級ご当地グルメはもはやメジャーになり、
TVでもよく特集されているので
ご存じの方も多いのではないでしょうか?

富士宮やきそば。

これが10年かかったとはいえ、
500億円の経済効果をもたしたというのは
非常に興味深いものがあります。

天下分け麺の戦い、
三者麺談、
麺財符、
ミッション麺ポッシブル。

なんだ、「ただのオヤジギャグじゃないか」
と思われるでしょうが、
まさにそれこそが狙い!

言葉の持つパワーを
たくみに使って町おこしに成功した事例です。

アマゾンでは厳しい批評がついていますが、
これは前書と内容が同じじゃない?という理由なので
どちらか一冊読めばいいですね。

星の数に左右されて
この面白さを見落とさないように
してもらいたいと思います。

商標問題、企業とのコラボの仕方、
ビール会社のメインスポンサーは
どこになったのか?
とかね。

エキサイティングでした^^

B-1グランプリではどのように
グランプリを決めるのかという
その方法もユニークで唸ってしまいました。

長くなりそうなので、それはのちほど!

 

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『なぜ富士宮やきそばはB-1グランプリの覇者となりしか? 
B級ご当地グルメで500億円の町おこし』(渡邉英彦著/朝日新聞出版)

<Amazonで購入>
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「富士宮やきそば学会」が活動を開始したのが2000年、
それから9年間で、富士宮やきそばがもたらした経済効果が、
439億円にのぼったという。

単年度の経済波及効果は12億円にのぼると推計された。
その詳細は、麺の売上だけで2億6千万円増、(略)
細かいところでキャベツの売上が5千万円、ソースの売上2500万円、
さらに細かいところでやきそばの上にほんの少しだけ添える
紅しょうがの売上でさえ、1200万円も増えたというのだ。

自分の町を元気にすることがわれわれのミッションなのだ。

A面がすました、よそ行きの顔をしているとすれば、
B面は普段着の、警戒心を解いてくれる、優しい顔つきをしている。

町おこしにも「言葉遊び」はとても有効だと思っている。

この「何それ?」がマスコミに取り上げてもらうポイントなのだ。
実際、この「やきそばG麺」というアヤシさ満点のネーミングが
話題性があると評価されたようだ。

私は地域のブランド構築に欠かせないキーワードとして、
「面白い」「アヤシイ」「楽しい」の三つを重視している。

よく、町づくりとか地域ブランドづくりには、
人材的に「若者、よそ者、バカ者」の三つの要素が要ると言われる。

北九州市の小倉焼うどんと対決する
「天下分け麺の戦い」を企画したのである。

とくに、テレビ、雑誌は面白いもの、インパクトのあるネタ
を常に探している。

町おこしには理念が必要である。

しかし、「~したい」が集積しないと、人はその地域に
なかなか足を運んでくれない。

 

参照:
『なぜ富士宮やきそばはB-1グランプリの覇者となりしか? 
B級ご当地グルメで500億円の町おこし』(渡邉英彦著/朝日新聞出版)
<Amazonで購入>
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○                                
├○  言葉が市場を作りだす。         
├○ 
└───────────────────────────────────┘

さて、どうやってグランプリを決めるのか?
ですね。

もちろん来場者の投票で決めるわけですが、
ずばり、それは「箸の重さ」なのだそうです。

ひとり2団体まで投票でき、
2日間で投票された箸の重さを競うという仕組み。

最も重かったメニューがグランプリと
なるのですね!

すごい!

エコの観点からみても納得で
その遊び心が楽しいですね。

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▼ 工藤優子さんからご感想をいただきました^^
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こんにちは。工藤優子です。
こちらこそ、大変ご無沙汰しておりまして・・・。

でも、私は、いつでも芝蘭さんのメルマガは拝読しており、
ご活躍を知るたびに、スゴイなぁと応援しております。
この前、金沢美術館のことをご紹介していらっしゃいましたので、
月曜から3日間、能登で仕事があるので、何とか時間をつくって
行ってみたいと思っております。(ちょっと難しいかもしれませんが)

毎回、こんなに考えさせられるメルマガはないと思っております。
「脳味噌と行動力を叱咤激励」されている気分です(笑)。
怠け者の私には、必需品ですね。

工藤優子

↑  ↑  ↑

ありがとうございます!
>「脳味噌と行動力を叱咤激励」されている気分です
というのはとても面白い表現ですね^^
これからもメルマガでひとつでも多くの気づきを
お届けできるようにがんばりますね。

 

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