『超・美術館革命』蓑 豊著 vol.132
こんにちは、
本日の一冊は
『超・美術館革命』蓑 豊著です。
革命、です。
必要なときには必要な本を
手にするものですね。
経営を考えるときに、
自社は、
競合は、
ポジショニングはどうする?
なんて考えますけど、
アホらしく思えますね。
この本読んだら。
経済効果が初年度で328億円。
路線価が上がったといわしめる建造物。
そして館内の学芸員は競争率50倍の
難関を突破した人たちで構成!
街の舞台は人口わずか46万人ほどの街、
加賀百万石のお膝元、金沢市です。
年間で138万人もの人が訪れる
金沢21世紀美術館。
成功の舞台裏には本当に泥臭いまでの
絶対に成功させるぞ!というひとりの人間の
パッションがあるのですね。
上っ面だけをなぞるのではなく、
本質を読み取ってほしい本です。
もっと伝えたいことがあるのですが、
それはのちほど!
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『超・美術館革命』(蓑 豊著/角川書店)<Amazonで購入>
http://amzn.to/vRLYVO「金沢市中心商店街まちづくり協議会」の会長が、
「路線価が上がったのは金沢21世紀美術館の効果である」
と地元紙でコメントしていた。地面のあちこちから幾つもラッパが生えている。
一つのラッパの前で声を発すると、とんでもない場所の
ラッパから自分の声が鮮明に聞こえてくるので、
子どもたちは目を丸くして夢中になる。二つの卓球台が十字状にクロスしているので、
一度に四人が勝負でき、ダブルスなら八人が楽しめる。当館で人気の<スイミング・プール>という作品も
無料ゾーンにある。世界経済学者のガルブレイスは、
「これからの日本はGNP(グロス・ナショナル・プロダクト)」ではなく
GNE(グロス・ナショナル・エンジョイメント)を伸ばすべきである。
どうしたらもっと楽しめるかという、
知的産業に日本は取り組まなければならない」(略)美術館は人が来てナンボなのだ。(略)
そのためには、館長は経営者でなければならない。市の職員への招待状は一切出さないことにした。
全員に切符を買わせた。市長にもお金を出して買ってもらった。国内では、JTB、日本旅行、近畿日本ツーリスト、
阪急交通社など旅行社の人を金沢に呼んで、
まだ建物もできていないのに、
ここを観光スポットに載せてほしいと頼んだ。人生に頂上なんてない。すぐに次の手を打つ。
発信し、理解してもらい、納得してもらう。
ファンド・レージングは美術館の重要な仕事の一つで、
シカゴ美術館にも資金集めの部署があって、
十人以上のスタッフがファンド・レージング専門の仕事をしている。美術館はサービス業なのである。
子どもたちは不思議と、プールの下に降りると、
壁を叩いて本物のプールかどうか確かめるのだ。私のアメリカの友人たちは、常に孫のことを考えている。
孫の時代になったらどうなるんだろうと、そのことを気にかける。
ところが、日本人は「今」なのだ。参照:
『超・美術館革命』(蓑 豊著/角川書店)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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├○
├○ 子どもは誤魔化せない。
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キーワードは「子ども」。
いちばん難しいところに
ターゲットをおいていたんだなと
感心してしまいました。
子どもの感性を育てると街も変わるという
ことを証明するアメリカの事例が掲載されています。
日本の企業は、日本人は
まさにこれに学ぶべきでしょう!
インディアナ州にあるコロンバス
という小都市の話です。
これは自分の目で読んで
確かめてくださいね。