『絵本の力』河合隼雄、松居直、柳田邦男著 vol.116
本日の一冊は
『絵本の力』河合隼雄、松居直、柳田邦男著です。
二重構造、です。
よくビジネスの世界で言われますね。
購買者と消費者が違うという、
あの二重構造の話です。
まさに、絵本などはその典型ですね。
読者は子ども。
購買者は大人。
でも本当にそうなのか?
私は最近、気づいたことがあるのです。
タイトル、カテゴリー、ジャンルなどで
「これは自分には関係ない本だ」
と思うほどもったいないことはない!
と。
私は学びに謙虚で、
でも好奇心いっぱいで、
性格はビビリな方です。
でも、気が付いたら
最前戦にいるんじゃないの!?
みたいなことが多いのです。
情報は多いに越したことはありません。
ですが、
空間イメージ。
これがわかっていないと、
死にますね。
どの方角から弾が飛んでくるか、
それが届くにはどれくらいの時間差があるのか、
なんていうことも、
考えておきたいわけです。
でも、
最前戦では身体がすぐに
反応できなければダメです。
瞬時に空間イメージを形成し、
再現して動ける力。
なんとなく、私のイメージとしては
これはゴールキーパーの役割と
近い感じがしています。
そして、その空間を体験する
最も安上がりで手っ取り早い方法。
それは、
良質な絵本の世界に浸ることだ
と思っています。
私は、絵本の中にある
普遍的なストーリーを使って
ビジネスマンや経営者が
実ビジネスに活かせるような
体系化を進めています。
本気です。
何度も言いますが、
絵本は子どもだけの読み物ではないのです。
成長する人というのは、
全部、自分事だと思って
考えられる人のことです。
自分には関係ない、
と思った途端、
貴重な情報も大事な人も消え去ります。
気をつけたいものです。
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『絵本の力』(河合隼雄、松居直、柳田邦男著/岩波書店)<Amazonで購入>
http://amzn.to/pRXmsR絵本は「絵」が中心だから「音」は関係ない、
などと思うのは浅はかである。(河合隼雄)北原白秋、西條八十といったような人は、
とくにモダニズムの詩人ですから、言葉の選択やリズム、
イメージ、そういうものがモダンで新鮮なんです。(松居直)絵というのは、すべて言葉の世界です。
言葉にならない絵はありません。(松居直)とくに外国の本を翻訳出版するようになって大きな
勉強をしました。外国の本を翻訳出版するとき、
一度本をばらす。全部ばらして、英語なり、
ドイツ語なりのところに日本語の文章をあてはめて、
それを再び絵本に構成する。(松居直)ここ十年間ほどの韓国の絵本は、本づくりに思想があります。
子どもに語り伝えるべきものをもっています。(松居直)聖路加国際業病院の小児科病棟のプレールームには
二百冊ぐらい絵本が置いてあります。(柳田邦男)日本の子供の本の海外への翻訳は三千点を
超えていると思います。福音館書店だけでも
五百三十点ぐらい翻訳されていますし、
言語の数にしますと四十言語以上です。(松居直)大人というのは誤魔化しやすいんだけど、
子供は誤魔化せないから。(河合隼雄)ただ絵本は全部見せてくれるわけではなくて、
ところどころしか絵がありませんから、
あとは自分で絵をつくっていかなければ
いけませんのでね。(松居直)参照:
『絵本の力』(河合隼雄、松居直、柳田邦男著/岩波書店)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○ 平面ではなく立体的に。
├○
└───────────────────────────────────┘
とくに河合隼雄氏、柳田邦男氏についての
説明はいらないと思いますが、
もうひとりの
松居直氏について補足です。
この方はこの国においてまさに絵本の先駆者であり、
その経験の豊富さから
「右に出る者はいない」と言われています。
『だいくとおにろく』
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私も大好きだった絵本のひとつですが、
これも松居さんの編集です。
「この絵本をビジネスに通じるストーリー
として読み解いてほしい!」
というご要望はいつでも承ります。
ビジネスマンは実業に活かしてナンボ!
ですからね。
しっかりそのあたりのポイントは
お伝えできるように頑張りますね。
さて、読者の方よりまたまた
うれしいご感想をいただきましたので
ご紹介させていただきますね!
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▼ 著者、池田千恵さんからご感想をいただきました^^
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いつも、深い視点のメルマガ、勉強になっております。
またお目にかかれることを楽しみにしております。
池田千恵
著書『「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす!』
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ありがとうございます!
ベストセラー作家でありながら、細やかな心配りと
芯の強さのようなものをもっておられる池田さん。
私も見習いたいと思っております。
いつもありがとうございます。
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▼ 著者、中西貴大さんからご感想をいただきました^^
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ガウディーは途中ですが、ぐいぐい引っ張られますね。
逆さづりの実験とか、重力が建物では問題になるのに、
あえて逆転の発想のような感じですかね。
また、整体につながるところが、たくさん出てきます。
特に、機能と形という私の整体における命題と考えている部分を
ガウディーがいとも簡単に同時に考えていたとは本当に驚きです。
丁度、関節の形と動きをどう考えるかということに関連していると思います。
なにかと、自分の整体とリンクしてくるので本当に読んでいて楽しいです。
これからも、色々とご指導お願い致します。
中西貴大
著書『いつでも安心!ママの手がお医者さん 0歳からのベビー整体』
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ありがとうございます。Vol.99でご紹介した
『ガウディの伝言』ですね。これも反響があった本です。
http://www.shirayu.com/letter/2011/000195.html
新たな気づきをありがとうございます!
みなさんもぜひご意見ご感想があれば
遠慮なくどしどしお寄せくださいね!
楽しみにお待ちしております^^