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BOOK REVIEW書評

『清らかな厭世』阿久悠著 vol.115

本日の一冊は

『清らかな厭世』阿久悠著です。

 

『清らかな厭世』阿久悠著

 

 

記憶力、です。

 

 

かつて、
記憶力の良すぎる人は
嫌われちゃうな、と思っていました。

私の母親は死ぬほど記憶力がいい人で、
よく怖がられていたものです。

例えば、母親が面接した人の
その人の当日の服装を覚えているとか。
10年も前のことなのに、ですよ!

ですが、愛情が覚めてしまうのもまた
その記憶力が関係しているように思うのです。

なぜなら、感情にインパクトがあたらないと
記憶ってできないんですよね。

私はよくこのメルマガで
作詞家の書いた本を取り上げますが、
今回もそうです。

時代を切り取る天才、
作詞家、阿久悠。

この方の歌詞は忘れようと思っても、
忘れることができないほど
インパクトがある。

記憶に直結する言葉を生み出す
天才でもあります。

稀代の作詞家が残した言葉を
じっくり噛みしめたいものです。

 

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『清らかな厭世』(阿久悠著/新潮社)

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どのように饒舌に語彙数を重ねても、
心を通過しないものは言葉とは呼ばない。

お笑いとは、他人事にしているから笑えるが、
実は悲劇なのである。

勉強とは、問題でも答でもなく、
その入口から出口までをどう辿ったかである。

縮小と省略は違う。
凝縮と省略はもっと違う。

同じ信念で、同じ結論を伝えるにも、違う構成で、
違う比喩を織り込みながら、ハッと思わせなければならない。
大変なのだ。場の空気を読みながら咄嗟のチョイスを行う。
それには言葉をたくさん持ち、自由自在の表現力を
身につけておかなければ、とても出来ない。

言葉は道具ではなく、思考であり思想である。

言うだけで、聞くと覚えるがないと、愛情には育たないし、
記憶力の誠意のない会話は、不信の増幅にしかならないのだ。

作詞家は、言葉を体内に残留させたいという欲を持っている。

かつて、子どもは金を持たなかった。持たせなかった。
「お小遣い」以上を手にする方法は一つ、
「大人になること」であった。

一日一回世界地図を眺めよう。
じっと見つめよう。そして、考えよう。

いい姿で、深い本を読む。没頭する。
たったそれだけのことを実行するだけで、
絶望の家族が普通の家族ぐらいには回復できるのだ。
本を読め読め、シャンとして読め。

伝えたいもの伝えるべきものは何か。

参照:
『清らかな厭世』(阿久悠著/新潮社)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○                                
├○ 記憶力は愛情の証。                      
├○ 
└───────────────────────────────────┘

昨今は、便利な機械があるわけですから
タスク的なものはそれらに覚えさせておく。

そして、
本当に大切な人との記憶くらいは
自分の頭の中に保存しておきたいですね^^

さて、読者の方よりまたまた
うれしいご感想をいただきましたので
ご紹介させていただきます!

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▼東京大学大学院 教育学研究科
 須永浩子さんからご感想をいただきました^^
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今回の『どっちがピンチ?』シリーズ、
おもわず手にとってしまいました。

いいです。
いいですねぇ。

芝蘭友さんのご紹介には、
着眼点の鋭さと優しさがあります。

メルマガ全体が”問い”になっているような、
そんな感覚がいたします。

横田尚哉さんや圓戸さとみさんのコメントも素敵でしたね。
他のかたの感想も学びが多いものです。

夏になるとテンションがあがるとのこと。
今後も楽しみにしています!

東京大学大学院 教育学研究科
須永浩子

  ↑   ↑   ↑
須永さん、ありがとうございます!
「メルマガ全体が問いになっているような」というところに
とても感動しました!「問い」を投げかけているからこそ
こうしてご感想をいただくと嬉しいのだと思います^^

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▼ 著者、内海正人さんからご感想をいただきました^^
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芝蘭さんのメルマガには「気づき」があります。
日常に埋もれそうな言葉、行動を「はっ!」と
気がつかせてくれるのです。
1回の配信に1つ以上は「気づき」があり、
丁寧に読まないと「もったいない」と感じてしまいます。

内海正人
新刊著書『上司のやってはいけない!』
http://amzn.to/q8kT67

  ↑   ↑   ↑
内海さん、ありがとうございます!
お忙しい中、私のメルマガを丁寧に読んでくださって
いるとのこと感動いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします^^

 

みなさんもぜひご意見ご感想があれば
遠慮なくどしどしお寄せくださいね!
楽しみにお待ちしております^^

 

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