SCROLL

BOOK REVIEW書評

『日本の城郭』西野博道著 vol.29

こんにちは、

本日の一冊は、

『日本の城郭』西野博道著 です。

 

『日本の城郭』西野博道著

 

まだ二の丸あたりかもしれません。

 

 

なにか物事を始めようとするとき、
まずどこに着目するか。

それは人それぞれだと思います。

私はいま、城郭講座を学んでいますが、
ひとついい視点をもらいました。

先生はいつも、この城の大手門はどこか、
搦め手門(からめてもん)はどこかを
非常に力説されます。

つまり、「表門」と「裏門」です。

城の見取り図は、当時は最高軍事機密に
匹敵するようなものでしたが、
いまは簡単に見られます。

(先生はいい資料をたくさんもっています!)

その造りと方角から、
本来の敵がどこにいるかを浮かび上がらせます。

必ずしも表門の先に敵がいるわけではない、
というのが非常に面白いわけです。

加賀百万石の、
金沢城。
これも非常に興味深い城でした。

———————————————————–

『日本の城郭』(西野博道著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4760133925/withup-22/ref=nosim

———————————————————–

裏門にあたる搦め手門は、
石川門といわれ、国の重要文化財。

ですが、私は屋根瓦が
「鉛」でできているというところに、
えらく反応してしまいました!

(なぜ、鉛???)

もちろん、鉛が時を経ていぶし銀のように
美しく見えるということもありますが、
一説には鉛であれば、
籠城戦になったときに、
瓦を溶かして銃弾にできるのだと。

(いや~、そうきますか!)

入口と出口を意識し、
あらゆることを想定してつくられる
集大成の傑作品。

それが、城。

 

———————————————————–
参照:『日本の城郭』

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4760133925/withup-22/ref=nosim

築城者の人格、生き様、死生観、美意識には深い関心を注ぎ、
築城者の意図を探るよう心がけました。
(略)
城と人の影響関係について論じることを試みた書は、
ほとんどないようにも思われます。
———————————————————–

 

というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

入口どこ?
出口はどこ?
どんなときも、大手と搦め手を意識する。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

なぜ、まだ二の丸あたりかというと、
あと少しで城郭講座がいったん終了するからです。

名城ぞろいの山陽道と東海道あたりの
城は後編に持ち越しとなります。

後編は秋からスタート。
また、抽選であてなければ!!

これ、もし当たらなかったら
私、相当荒れますね(笑)

 

芝蘭友の書評メルマガご登録はこちらから

CONTACT

お問い合わせ