『「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』(細谷 功著 PHP研究所)vol.560
横から縦へ、です。
おそらく芝蘭は、
抽象化が得意な方です。
言葉にもレイヤー(階層)があり、
どのように表現するか。
また、それをどのあたりまで
具体化するか、
もしくはさせないか。
そういったことを
仕事にしている気がします。
こちらの著者の本は、
いつもチェックするようにしています。
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飛躍的にアップする29問』
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ビジネスがデジタル化されるということは、
その土俵が「モノの流れ」という
具体的な世界から、より抽象化された
「情報の流れ」にシフトしていく
ということです。
抽象度が上がるほど一般的になり、
具体的が上がれば上がるほど
特殊な個別事象になっていきます。
関係性というのは、例えば
「因果関係」や「相関関係」といったもので、
目に見えるものではありません。
抽象化というのは、何かと何かの間に
関係性を見つけることである、
と言ってもよいのです。
(略)言語というのは
抽象化の産物であり、したがって
よく言われる「言語化する」というのは
言い換えれば抽象化することを
意味しています。
1次元で考えるとは、単に
「1時間か2時間か?」とか
「5000円か1万円か?」という
一つの物差しで考えるということです。
一方、これを2次元にして考えると、
「5000円で2時間かけるのか、
1万円かけるかわりに1時間で済ませるのか?」
という具合に意思決定に膨らみを
持たせることができるようになるのです。
「なぜ?」は物事を考える上で
特に重要な疑問詞で、
「いつ?」「どこで」「誰が」「何を?」
といった他の4Wとは異なります。
それがまさに先述の「次元の違い」です。
他の4Wはすべて名詞一言で答えられる、
いわば「点」(=1次元)であるのに対して、
Whyだけはここで述べたように
関係性を示す「線」(=2次元)になるのです。
手段(具体の代表)と目的(抽象の代表)
の関係を考えればわかりやすいですが、
手段から目的を考えるのがWhyで、
目的から手段を考えるのがHowです。
いわばWhyとHowは逆変換の機能を
持っているのです。
抽象の世界というのはある意味で
(完全にはリアルではないという点で)
虚構であり、作り話です。
ところが具体派の人は全ての属性を
リアルに表現することを好みます。
自由度を得るためには、
具体化や抽象化という縦の移動も
不可欠であるということです。
このように、私たちは言葉を実は
異なる切り取り方で用いています。
そのことを可視化するツールとして、
「Doubring(ダブリング)」
というものを紹介します。
これは二つの言葉の関係を
9パターンで表現するもので、
数学などで用いる「ベン図」と見かけは
同様なものですが、これを
「大小関係」と「重なり関係」の
二つの属性に絞ってパターン化することで、
その違いを定量化することを
可能にしたことが最大の特徴です。
同じ理由から、抽象化能力が高い人は、
周囲からは「飽きっぽい」と見えます。
これもなぜかおわかりだと思います。
抽象化能力が高いと、他の人にとっては
別のことをやっているように思えることが、
全て「ドリル」」のような
単純作業を繰り返す行為に
見えてしまうのです。
参照:
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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座標軸を持っていますか?
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芝蘭はつねづね、
言葉のレイヤー(階層)を
意識してほしい、
と受講生に伝えています。
具体と抽象の本を読むと、
言いたいことが書いてあるので
本当に助かります。