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BOOK REVIEW書評

『日本はこうしてオリンピックを勝ち取った!世界を動かすプレゼン力』(ニック・バーリー著/NHK出版) vol.248

こんにちは、

本日の一冊は

『日本はこうしてオリンピックを勝ち取った!世界を動かすプレゼン力』

(ニック・バーリー著/NHK出版)です。

 

 

ニック、です。

 

 

おそらく今日の冒頭は、
めちゃくちゃ短いです。

さぼっているわけではありませんよ!

私が本当に言いたいことは、
引用が終わったあとの後半にあるからです。

2020年の東京オリンピックが決まったのは、
「五輪招致の請負人」
と言われる人物の力が大きいでしょう。

私はその人が関わっていると知っていた段階から、
「著作はないのか?」
と探していたのでようやく読める!
という嬉しさがありました。

でも何度考えても、
私が言いたいことは後半になるのです。

 

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『日本はこうしてオリンピックを勝ち取った!世界を動かすプレゼン力』
(ニック・バーリー著/NHK出版)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140816309/withup-22/ref=nosim

優れたプレゼンテーション、そしてスピーチには、
必ず力強いストーリーがあります。

意外性を演出することは、プレゼンにおけるもっとも
重要な要素のひとつです。

たとえばミシュランの星がいちばん多い都市、
と言ったのには理由があります。
投票権を持つIOCの委員たちはグルメなのです。

安倍首相の演説は、官邸が用意したものです。
つまり、私が書いたスピーチではありませんし、
私が編集することもできません。

何かネガティブな情報に対応しないといけない場合は、
シンプルでわかりやすい言葉ではっきりと言うのがいちばんです。

ちなみにスピーチやプレゼンの世界では、
「toxic word(毒のある言葉)」というコンセプトがあります。
どんな文脈であっても、絶対に使ってはいけないネガティブな言葉です。
嫌な思いがよぎる単語は、みな「トシキック・ワード」です。

自分を選んでください、とプレゼンで主張するときには、
相手の理性に訴えるパターンと、心情に訴えるパターンがあります。

論理的に理由を説明し、理詰めで「うちの商品は優れています」
というやり方と、ダイナミックな人物像を描いて、
「私と仕事をするといいですよ」というやり方です。

プレゼンには、必ずリーダーが一人必要です。

多くの人たちが犯す間違いは、表向きの疑問に対する答えは用意しても、
その奥に隠された本当の疑問に対する答えを用意しないことです。

プレゼンは、スタートがいちばん大切です。
冒頭でオーディエンスの興味をかき立てることができるか
どうかが、プレゼンの成功を左右するからです。

多くの人が犯す間違いは、自分が話している内容と
ほぼ同じことを書いたプレゼン・ファイルを用意することです。

あらゆるプレゼンには、明確な視点がなければならないのです。

英軍の規律に「準備を怠ることは、失敗の準備をすることだ
(Failure to prepare is preparing to fail)」という言葉があります。
スピーチは、何度練習しても練習しすぎるということはありません。

 

参照:
『日本はこうしてオリンピックを勝ち取った!世界を動かすプレゼン力』
(ニック・バーリー著/NHK出版)
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140816309/withup-22/ref=nosim
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○   勝ち取ったあとに、すべきことを忘れるな。
├○
└───────────────────────────────────┘

今回、私が言いたかったこと。

それは、勝ったあとにも「隙」を見せるな
ということかもしれません。

東京招致に決まった瞬間の
あの喚起の光景を見てなんとなく感じた違和感。

別にめでたいことなんだから、
ガッツポーズして何が悪い!?

伝説の剣道の試合。
ドキュメンタリーにもなっていたと思います。
長らくスランプだった小柄な主将が、
チームを勝利に導いたという話です。

剣道って相手に勝ったからって、
ガッツポーズしませんよね?

一緒に戦った相手に敬意を示せないというのは、
サムライではないです。

なんだか話がそれてきましたが、
私はプレゼンも「道」だと思っているから
そう感じるのかもしれません。

 

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