『人を惹きつける技術』小池一夫著 vol.57
こんにちは、
本日の一冊は、
『人を惹きつける技術』小池一夫著です。
「立つ」ではなく、「起つ」です。
小池一夫。
と聞いて、『子連れ狼』の漫画原作者
と瞬時に変換される方はさすがです。
大阪芸術大学教授も務められ、
「キャラクター原論」を説き後進育成をしておられます。
私塾である「小池一夫劇画村塾」から
『うる星やつら』『めぞん一刻』『犬夜叉』の高橋留美子さん、
『北斗の拳』『花の慶次』の原哲夫さん、
『ドラゴンクエスト』の堀井雄二さんなど
数多くのヒットメーカーが誕生しています。
『人を惹きつける技術』というタイトルと
小池一夫という名前を見て購入を決めた本です。
キャラクター原論を超えた
対人関係プロファイリングかもしれません。
不特定多数の人に情報を伝える際のインパクト、
プレゼンテーション論としても使えそうです。
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『人を惹きつける技術』(小池一夫著/講談社)<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062726343/withup-22/ref=nosim人の心を動かすのは、人の心でしかない。
でも、心をというのはそれだけでは見えないし、運べませんから、
何か「いれもの」がいる。それがキャラクターです。キャラクターとは、作品の中に作者が送りこんだ「心」です。
人間は「神」と「悪魔」という「キャラクター」を発明したんです。
それが人類最初のキャラクター。ロボット=「キャラクター・オブ・キャラクター」だから。
「エピソード」として魅せるには、どうすればいいのか、
「キャラを起たせる」にはどうしたらよいかということを
逆算して考えるのです。主人公には必ず「弱点」をつけます。
完全無欠、無敵のキャラクターは、
カッコイイように思うかもしれないけれど、じつは面白くない。「弱点」と「欠点」とは、同じようなものですが、違うんです。
「弱点」というのは、勝負の上での「強い」「弱い」ということですが、
「欠点」は人格上、性格上の事です。そして主人公には、人を惹きつける魅力、「オーラ」をつける。
太陽のような温かみや安らぎを持つオーラです。逆に、敵のキャラクターには「カリスマ性」をつけます。
人を恐怖で支配する冷たい闇の魅力をつけるのです。この「カリスマ」というのは、もともとはギリシア語で
「神の賜物」という意味なのですが、これもドイツの
社会学者マックス・ウェーバーが、支配者が恐怖や威圧感
によって人民を支配することを「カリスマ的支配」というように
なってから、このような使い方をされることになりました。日本では、カリスマ美容師とか、カリスマ店員とか、
カリスマ劇画原作者なんて使われ方もしますが、本来は、
そういうような安っぽい使い方をするような言葉じゃないのです。キャラクターには「三つの願い」を持たせること。
目標や願望、欲望がわかると、そのキャラクターが
その先どこへ向かうかがわかります。癖っていうのは、抑えきれない「人間らしさ」なんですよ。
参照:
『人を惹きつける技術』(小池一夫/講談社)<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062726343/withup-22/ref=nosim
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というわけで、
●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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プロファイリングとは対人関係論である。
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起承転結ディレクターって
なんですか?
と、最初はよく聞かれました。
どう答えるかは相手によって
若干変えますが、正直いって
肩書きなんてどうでもいいんですよね。
相手が自分をどう見るかがすべて!
なんと名乗ろうが、
大事なポイントをはずしていたら
自己満足の域をでないわけです。
というわけで、以下は小池一夫さんの言葉。
↓ ↓ ↓
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「起承転結」の「起」は、「キャラを起てる」の「起」です。
だから僕は、キャラを「立てる」ではなく
「起てる」と書くようにしています。
キャラクターの軸がブレてしまっていては、読者は
そのキャラクターにリアリティも感じられません。
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と。
私は目が覚めました。
リアリティ!
各種コンサルティングにおいて、
私が大事にしている感覚はこの
「リアリティ」だと思いました。
生身の人間であればなおさら重要。
とても勉強になりました!