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BOOK REVIEW書評

『新訂 孫子』(金谷 治 (翻訳)/岩波書店) vol.246

こんにちは、

本日の一冊は

『新訂 孫子』(金谷 治 (翻訳)/岩波書店)です。

 

『新訂 孫子』(金谷 治 (翻訳)/岩波書店)







13篇、です。





今年に入ってから

日課にしていることがあります。





それは、

「孫子」の音読、

1日10分です!





なぜ孫子かというと、

今年のNHK大河ドラマの「軍師官兵衛」の

ベースにある思想がそれだから、

というのがひとつ。





そしてもうひとつはある事業家が

言っていた言葉が忘れられないからです。





「僕は『孫子』の方が好き。戦争論を書いた

『クラウゼヴィッツ』はMBA的だよね」



と。





さらにたたみかけるように、



「『孫子』は実務家向きだと思う」



と言い切っていました。





この人の考え方に迫るには、

『孫子』を理解しなければならない!





と思ったわけです。





ということもあり、

孫子の音読生活を

始めているというわけです。





孫子の世界観には、

大きく3つ特徴があるそうです。





一つ目は、

好戦的ではないこと。





二つ目は、

立場が現実主義的なこと。





三つ目は、

戦争に際して主導性を把握することの重要性が

くりかえして強調されていること。





『孫子』は実務家向き、

と事業家がいっていた理由が

少しわかった気がします。

 

 

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『新訂 孫子』(金谷 治 (翻訳)/岩波書店)

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すなわち、君主は(敵と身方とで)いずれが人心を得ているか、

将軍は(敵と身方とで)いずれが有能であるか、

自然界のめぐりと土地の情況とはいずれに有利であるか、

法令はどちらが厳守されているか、軍隊はどちらが強いか、

士卒はどちらがよく訓練されているか、

賞罰はどちらが公明に行われているかということで、

わたしは、これらのことによって(戦わずしてすでに)勝敗を知るのである。



戦争の原則としては、5つの大切なことがある。

第一には度―ものさしではかること

第二には量―ますめではかること

第三には数―数えはかること

第四には称―くらべはかること

第五には勝―勝敗を考えること

である。



そもそも軍の形は水の形のようなものである。

水の流れは高い所を避けて低い所へと走るが、軍の形も敵の備えをした

実の所を避けてすきのある虚の所を攻撃するのである。



(略)日の出る間にも長短があり、月にも満ち欠けがあるのだ。





参照:

『新訂 孫子』(金谷 治 (翻訳)/岩波書店)
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