『ま、いっか。』浅田次郎著 vol.138
本日の一冊は
『ま、いっか。』浅田次郎著です。
鉄火、です。
花笑鉄心。
これを座右の銘のひとつに
あげている小説家のエッセイです。
本日は配信が遅くなりましたので、
いきなりいきましょう!
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『ま、いっか。』(浅田次郎著/集英社)<Amazonで購入>
http://amzn.to/xJAnAY男の正装には十一のポケットがあることをご存じであろうか。
知らぬ女性にはまずこれが驚きであろう。古来日本では、とっさの変事に対して常時即応の姿で
いることが武士の嗜みとされた。(略)
手に荷物を持っていたのでは敵に抗しきれず
女子供を護ることができぬという論理である。
まさかとは思われるであろうが、その証拠として
軍人や警察官が雨の日に傘をさしてはならぬのは、
世界共通の掟とされている。小説家の仕事の基本は人間観察である。
しまりのない口元は、一見して品性に欠ける。
花は持ち運ぶことができる自然である。
温泉とは、日本文化の保存装置であると私は
つねづね思っている。猿は行為をなすにあたって、「できるかできぬか」と
本能的に判断する。しかし人間は
「やるかやらぬか」という意思の判定を下す。
すなわち前者が野性であり後者が知性である。つまるところ、大人の男は大人の女にしか魅力を感じぬのである。
「読書人」の本来の意味は、「読書をする人」ではなく
「読み書きのできる人」である。法律は全能ではなく、「礼」を失した者を罰するための
補助装置でなければならない。他人の顔色ばかり窺うような生き方をしていれば、
信念などなくなってしまう。自分のために笑え。人のために笑え。
そしていつも背筋を伸ばし、鉄の心を忘れるな。参照:
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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├○ 美学は健在?
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浅田次郎さんの祖父は
二の腕に彫物をいれた博奕打ち!
祖母は深川の鉄火芸者!
そういえば、思い出しました。
わたしの好きな言葉は
男の美学でした^^