『価値づくり経営の論理』延岡健太郎著 vol.130
本日の一冊は
『価値づくり経営の論理』延岡健太郎著です。
意味的価値、です。
ものづくりの本は、
なんだかいつも気になって
手にとってしまいます。
ものづくりの本には、
必ず私に何かの気づきを与えてくれる。
心のどこかに
そういう思いがあるからでしょう。
読み応えのある本でした。
価値づくりができなくなった
日本企業への提言です。
どこに救いの道があるのか、
しっかりと書いてあります。
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『価値づくり経営の論理』(延岡健太郎著/日本経済新聞社)<Amazonで購入>
http://amzn.to/sY6EN3顧客ニーズという言葉は、あまりにも陳腐化して
大きな意味を持たない言葉になった。価値づくりをすること、つまり付加価値を創出することこそが
社会貢献だという点が、日本では軽視されがちである。部品の方が付加価値を創出しやすいもう一つの理由は、
最終商品と比較して市場規模が小さい点にある。顧客価値とは元来モノとサービスに分けて
考えるべきではないのである。企業が価値づくりができなくなると、国家は財政難に陥る。
端的にいえば、ものづくりでは電機産業が、
価値づくりでは自動車企業が高い成果をあげてきたのである。
これらを混同してしまうと、製造業の競争力の実情が
正確には見えなくなる。機能的価値とは、客観的に価値基準が定まった機能的な
評価によって決まる価値である。意味的価値とは、顧客が商品に対して主観的に
意味づけすることによってうまれる価値である。このように顧客の好みや感性が意味的価値の
源泉として重要となるのは、主に消費財である。キーエンスの顧客から、「キーエンスの商品は
かゆい所に手が届くような商品だ」という言葉を
何度も聞いたことがある。自己表現価値とは、商品を顧客が所有・使用することで、
他人に対して自分を表現できることから生じる価値である。顧客の声を忠実に反映しただけの商品は、
真に一流の商品ではない。意味的価値を付与しなければ、技術革新を
続けることはできないということを理解することだ。参照:
『価値づくり経営の論理』(延岡健太郎著/日本経済新聞社)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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├○ 差別化という言葉も、もはや死語。
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ものづくり、サービス、付加価値、
機能、模倣されない組織力、
価値のマネジメント。
これらの言葉にピンとくる人は
ぜひ目を通してみてくださいね!