『すべては記憶に残るサービスのために』(金井豊著/フォレスト出版)vol.1
こんにちは、
本日の一冊は
『すべては記憶に残るサービスのために』(金井豊著/フォレスト出版)です。
創刊号です。
5ミリ、
と聞くと、
思い出してしまうエピソードがあります。
数年前、特注の棚を建築家Aさんに
お願いしたときのこと。
「どっちがいい?」
と聞かれて私は答えられませんでした。
いわゆる、位置決めの話です。
壁の中央から
5ミリ上に取りつけるか、
5ミリ下に取りつけるか。
現場の男性ふたりが、重い棚を持ち上げたまま、
数メートルうしろに立っている
私と建築家Aさんを、
じっと見つめています。
じーっと。
(ち、ちがいがわからない)
建築家Aさんは、私が迷っていると勘違いしたようで、
「もう一度、5ミリ、上にあげて!」
と指示。
「で、どっちがいい?」
私は、
とっさに答えました。
いえ、質問しました。
「あの~、Aさんはどっちがいいと思いますか?」
「俺だったら、5ミリ下げた方を選ぶね!」
(さ、さすが!)
(でも、なぜ?)
(いや、Aさんが言うから間違いない)
(そうに、違いない)
と、私の感情は理性によって見事にねじ伏せられました。
当時の私は、
(いまもそうですが)
「5センチ」ならともかく、
「5ミリ」の違いがまったくわかりませんでした。
「迷いのない潔さ」
これこそが、
プロフェッショナルの条件だなと、
深く実感。
迷いが見えると、プロじゃない。
というか、カッコ悪いんですよね、きっと。
この人にまかせて大丈夫なのかな~
って思うのは、
迷いが透けてみえるから。
著者、金井豊さんの
『すべては記憶に残るサービスのために』(フォレスト出版)
を読んで、
「5ミリのエピソード」を思い出したしだいです。
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『すべては記憶に残るサービスのために』(金井豊著/フォレスト出版)より<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894511622/withup-22/ref=nosim「カット姿の美しさ」とは、まずは、お客様に施術しているときに、
迷いがあったらダメ、ってこと。
お客様は目の前の鏡を通して、
ちゃんとこっちを見てるからね。
カットしている姿に迷いがあったら、お客様を不安にさせる。
迷いって、すごく伝わるんだ。
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知識の有無、おしゃべりのうまい下手ではなく、
プロフェッショナルとアマを分けるのは、
「迷い」
ですね。
ということで、
●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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迷っている人からは、
誰も買わない。
迷わないプロの姿勢が、
素人の期待値をあげる。
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創刊号はこんな感じです。
では、次回もまたおつき合いくださいませ。