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BOOK REVIEW書評

『老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道。』 (中川淳著/阪急コミュニケーションズ)vol.174

こんにちは、



本日の一冊は

『老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道。』

(中川淳著/阪急コミュニケーションズ)です。

 







享保元年、です。





引用、最近多いですかね?



大丈夫でしょうか。



9月最後のメルマガですね。

はりきっていきます!



本業がコンサルティングではない男が

日本の伝統工芸を元気にする!

というビジョンを掲げて再生させた事例の数々。





正直、驚きました。



地味な表紙ですけどね、

おそらく書店でもほんとに

目立たない気がします。



ですが、買いですよ!



「決算書を見ずに何かをはじめるということはあり得ない」

という十三代目。



経営戦略、商品政策、リブランディングの考え方から

コミュニケーション戦略に至るまで、

いっさい手抜きなし!



なんだ、この本は。



ちょっと興奮しております。



「伝統工芸業界における星野リゾート」

と十三代目は自らの会社を例えているのですが、

これは大げさではないと思いました。



マーケターは必読!

ブランドマネジャーは必読!

経営者も必読!

 

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『老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道。』

(中川淳著/阪急コミュニケーションズ)

<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484122235/withup-22/ref=nosim





「自分たち」をどう定義するかで強みは変わってくる。



誰かに話したくなる、会話が生まれる、それが筋のよい組み立てだ。



いきなり小さなところから入っては、商品政策が積み上がっていかない。



社長が本気で「やりたい」と思ったことがすべての軸になる。



包丁は種類によって加工(手間)の難易度が異なる。

この難易度によって三段階にランク分けしておく。

難易度が最も低い包丁は月に七〇〇〇本つくれるが、

難易度が高い包丁は月に二五〇〇本しかつくれない、

といった具合だ。月当たりの労務費をこの難易度で割ると、

一本あたりの労務費が算出される。



・現状の売上の核になっているのはどれか

・収益性があるのはどれか

・ネックとなっているのは何か

・将来性があるのはどれか、ないのはどれか

・すでに行動に移しているものはどれか、その成果はどれくらいか



コミュニケーションの対象については、「影響度」と

「動きやすさ」の二軸がある。



技術がアイテムに表現されて、初めて世の中に広がっていく。



ご神託を下すのはコンサルティングではない。



会社にとって最も重要なのは、ビジョンである。

ビジョンのない会社は存在意義がない。



自分たちがどうなりたいか(will)、自分たちに何ができるか(can)、

自分たちは何をすべきか(must)。この三つが重なり合う部分こそが

ビジョンになり得る。



戦略の下に戦術があるのである。



利益に直結するのは売上ではない。消化率である。



もちろん予算は必要。なぜ予算が必要かというと、予算は目標だから。

目標ができなければアクションは生まれない。



メッセージに優先順位をつけるときに大切なのは、こちら側が

どのメッセージを一番伝えたいかよりも、どのメッセージが一番

お客さんに響くかである。







参照:

『老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道。』

(中川淳著/阪急コミュニケーションズ)

<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484122235/withup-22/ref=nosim



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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌───────────────────────────────────┐

├○

├○  最後は、勇気。

├○

└───────────────────────────────────┘





臨場感あふれる書き方で、

朝からテンションが上がってしまいました。



なにがすごいって、

ポジショニングの捉え方が

見事なのです!



4年前に、十三代目が書いた書籍は、これ。



『奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264564/withup-22/ref=nosim



これを読んで助けを求めにきた企業の

再生の軌跡が今回の事例に組み込まれています。





久々に、勇気をもらいました!




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