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BOOK REVIEW書評

『生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション』(稲垣 栄洋著/東京書籍)vol.603

ガラパゴス、です。

 

 

そうだ、
私たち日本人は、

 

 

引き算の美学に
生きる民族だったのだ

と思いをはせることに
なりそうな本。

 

『弱者の戦略』(稲垣 栄洋著)
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という本を読んでから
ずっとファンである
稲垣先生の新刊です。

 

『生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション』
(稲垣 栄洋著/東京書籍)
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生物は生存競争に勝ち残らなければ、
この世に存在することはできない。

 

強い者が勝つのではない。
生き残った者が勝者なのだ。

 

(略)生物の世界でいうニッチは
「すき間」の意味ではない。
生物学では、ニッチは「生態的地位」
と訳されている。生態的地位という
言葉が意味するように、ニッチとは、
その生物が自然界で持つ
ポジションのことである。つまり、
その生物の居場所である。

 

生物の世界では、間違いなく
スペシャリストが有利である。何しろ、
生物の世界はニッチの奪い合いである。

 

競争に対する生物のセオリーは
極めてシンプルである。
「勝てるところで勝負する」
「勝てなければずらす」
これが生物のセオリーである。

 

実際には、クワガタムシは
カブトムシと活動する時期をずらしている。

 

「鳥は飛ぶのが当たり前」ではない。
「鳥は飛ぶべきである」も間違いである。
鳥だって飛ぶ必要がなければ、
飛ばなくたっていいのだ。それが、
島の論理である。

 

ヒガンバナは中国原産の植物である。
ヒガンバナの球根は毒があるが、
毒抜きをすると貴重なでんぷん源となる。

 

FMIC未来はじめ研究所は、
「深化」「進化」「伸化」「新化」という
四つのSHINKAを提案している。

 

強者の戦略は拡大戦略である。
とにかく強いのだから、
構わず戦っていけばいい。
戦えば勝てるのだ。

 

一方、弱者の戦略は「選択と集中」である。
とにかくまともに戦っては勝ち目がない。
数や量の勝負では勝てないから、
勝てる場所を選んで、
そこにすべてを集中する。

 

生物にとってもっとも重要なことは、
子孫を残し、命をつないでいくことだ。
競争に勝つことや、自分の身を守ることも、
すべては、未来に命をつなぐためである。
強い者が勝つのではない。

 

ゾウガメは寿命が長い。
平均でもおよそ一五〇年。

 

寿命は脈拍の数と反比例の関係に
あると言われている。

 

資源の豊富な大陸では、
足し算が進化なのかもしれない。
しかし、資源の限られた小さな島国では、
「引き算」こそが進化だったのである。

 

参照:
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
———————————–

 

誇りを失うな

 

———————————–

 

というメッセージを
本書のなかから感じとりました。

 

迷走している日本企業に
誇りを失うな!
というメッセージを感じました。

 

生物学の本は、
いつの時代もよほど
生き残るということにおいて本質。

 

稲垣先生の過去の名著もしっかり
目を通しておいてくださいね。

 

『弱者の戦略』
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下手な戦略本よりもよほど
本質を表した戦略の本です。

 

名著であり永久保存版です!

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