『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』(冨山和彦 著/ 文藝春秋)vol.561

2020年07月28日

CX経営、です。



本日の著者は、
産業再生機構COOに就任し、
カネボウなどを再建してきた冨山氏。

この方の本を読むときには、
GとLを理解しておかないと
いけません。

Gはグローバル。
Lはローカル。

そして時代はCX経営。
コーポレート・
トランスフォーメーション。

時代をさかのぼって
いまの流れを説明しており、
ビジネス書として非常に骨太。

CXをテーマに、
目指すべき新しいモデル、
新しいアーキテクチャの道筋を
おさえておきたい方は、

ぜひ一読をお勧めします。

 

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『コーポレート・トランスフォーメーション 
日本の会社をつくり変える』
(冨山和彦 著/ 文藝春秋)vol.561
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実は日本的経営という言葉、
その主要な構成要素である「終身雇用」
「年功制」「企業別組合」という
言葉は日本人の発明ではない。

時価総額世界10位の7社が
日本企業というのは、今から考えると
本当に隔世の感があるわけだが、
よくよく眺めてみると、その7社は
すべて日本の規制業種なのである。
通信、金融、エネルギー。
まさに規制業種なのだ。

ソニーショックから17年を経た今、
ソニーは直近決算でEBITDA
(営業キャッシュフロー)1兆2000億円を
叩き出す高収益企業になっている。
その内実をみると主に収益を
生んでいる事業は、「ゲーム」「金融」
「映画コンテンツ」「CMOSセンサー」
であり、結果的に見事にスマイルカーブの
両端にポジショニングしている事業群である。

今や現実の戦略は組織能力の
従属変数であり、急速に変転を続ける
最適戦略をうち続けられる
組織能力を持っていることが
真の競争優位性の源泉なのである。
はっきり言おう。戦略は死んだのである。
もはや戦略は経営作用の主役には
なりえない時代なのだ。

要は、イノベーションのジレンマは
宿命的ではなく、経営のやり方次第で
明暗が分かれるということなのだ。

新しいサッカー的なビジネスをやるために、
野球向きの選手や組織のまま、
外だし的にサッカーチームを作り、
そこでちょこちょこサッカーを
やってみても埒が明かない。

スマイルカーブで危機が
待ち構えているのは、典型的な
グローバル製造業であり、相対的に
モジュラー化が進んでいる産業だ。
最初にパソコンがやられ、
次にAV家電がやられたが、この先、
自動車にも多かれ少なかれ、
この流れはやってくる。

実は今はエンジンでさえ
相互供給が始まっている。
トヨタのスープラにBMWの
エンジンが搭載されたりしているのだ。

要するに組織構成員のスキルセットの
大きな変化を前提としなくてはならない時代、
会社の壁を越えた事業や機能の
リシャッフルが不可避な時代、
既存の組織文化とは異質な文化を持った
新たな組織能力が次から次へと
求められる時代において、職種・働き方と
キャリアデザインの中に多元性、流動性、
プロフェッショナル性をビルトイン
できなければ、両利き経営は難しいのだ。

(略)三つの必要条件
(本業の稼ぐ力の最大化、事業と機能
ポートフォリオの新陳代謝力向上、
組織能力の多様化・流動化)をクリアし、
野球をしながらも、伸びているサッカーを
さらに伸ばしていける。(略)個人種目の
テニスやゴルフでも、柔軟かつスピーディーに
会社のコアドメインを転換できるような
会社になれるかどうか、なのだ。

破壊的イノベーションの時代、
破壊的環境変化の時代、
最大最強の戦略行動は、その両方が
できるような組織能力を身に付けること、
コーポレート・トランス
フォーメーション(CX)で
アーキテクチャを根本的に
変容するCX経営なのである。

医療や介護も拠点型なので
経済的には同じ性格を持っている。
密度を無視した拡大は
「規模の不経済」になってしまうのだ。

私は改めて、地方企業の潜在力を
顕在化させるカギは、地域金融機関が
握っていると実感した。

先にGの世界でトップを目指すか、
Lの世界でかけがえのない人材に
なることを目指すのか、の選択が
重要だという議論をした。(略)
こと人の役に立つという一点において、
Gの世界とLの世界に上下の差はない。
大事なことは、その人が
どれだけ役に立っているかである。

今問われているのは資本主義か人本主義か、
営利法人か非営利法人か、ではなく
社会的ツールとしてどんな仕組みや
制度に現状を変容すれば、
これからの時代において人々を
持続的に幸せにできるのか?である。


参照:
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日本の会社をつくり変える』
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というわけで、



▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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変容できる柔軟性があるか?
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分厚い本ですが、
とても読みやすくて
さらっと読めてしまいます。

正統派、王道の企業経営本ですね。

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