『炎上とクチコミの経済学』(山口真一 著/朝日新聞出版)vol.492

2019年02月26日

本日の一冊は、『炎上とクチコミの経済学』(山口真一 著/朝日新聞出版)です。




サイバーカスケイドです。


いつもどうやって、
もろもろを換算するのだろう?

と思っていました。

クチコミと炎上を
どうやって経済として算出するのか?

今回の著者は、
GDP(国内総生産)算出に
利用されている主な特徴をつかって、
それをソーシャルメディアに適用!

なかなか面白いなと思って
読み終えました。


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成功する事例と失敗する
事例の違いは何なのだろうか。
ここで紹介した事例を分析すると、
成功要因は次の3点にまとめることができる。

1.消費者の持つネットワークを活用する
2.消費者に自発的な参加を促している
(メリットが明確である・面白さや美しさがある)
3.キャンペーンの目的が明確になっている

インターネットは、同じ思考や
主義を持つ人同士をつなげやすい
という特徴を持っている。この特徴は、
「集団極性化」を起こしやすくなる。

集団極性化とは、集団で討議した結果、
討議前の各個人の意見よりも、
より先鋭化した決定が
なされるという現象である。

ネット上ではとくに生じやすい。
これは「サイバーカスケード」
と呼ばれている。

炎上が株価に与える影響について
データ分析をした研究がある。
慶應義塾大学の田中辰雄氏が
実証分析した結果、大小様々な
炎上の平均的な株価への影響は、
マイナス0.7%ということが明らかになった。

大規模な炎上に限ると、最大で
5%程度の下落が見られたという。
平均的な効果を比較すると、
実は航空機事故や化学爆発による
株価の下落幅と同程度の数字である。

同じような見解は、メディア研究家の
遠坂夏樹氏も述べており、
「ノイジーマイノリティが
TVと世間をつまらなくする」
という記事で以下のように記している。

0.5%のさらに10%、
つまり0.05%(2000人に1人)の人が、
年間に11件以上の炎上に
書き込みを行っている。

つまり、0.5%の中のさらに
ごくわずかの人が、炎上における
主役となっていると指摘される。

データをもとに炎上参加行動に
関するモデルを構築して
分析を行った結果、統計的に
有意な特徴として、「男性である」
「年収が高い」「主任・係長クラス以上」
という属性が浮かび上がってきた。

つまりこのような属性を持っていると、
炎上に書き込みやすい傾向にあるといえる。

しかし、気を付ける必要があるのが、
ここでいう「正義」とは、
社会的正義ではなく、1人1人が
それぞれの価値観で持っている
正義という点である。

特に炎上しやすいのが、
性別(ジェンダー)に関するものである。

以上を踏まえると、現在起こっている
炎上やフェイクニュースなどの
様々な問題も、時代の黎明期に、
力の濫用によって起こっている
問題としてとらえることができる。

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というわけで、




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数字で表すクセをつけていますか?
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本当に驚きました。

・男性である
・年収が高い
・主任・係長クラス以上

という属性を持つ人が
データとしてあぶり出されていたとは!

「ノイジーマイノリティが
TVと世間をつまらなくする」
という意見に納得してしまいました。

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