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BOOK REVIEW書評

『ファシリテーション入門』(堀公俊著/日経文庫) vol.27

こんにちは、

本日の一冊は、『ファシリテーション入門』堀公俊著

です。

 

『ファシリテーション入門』堀公俊著

 

4つの輪の謎が、やっと解けました。

 

 

ずっと疑問に思っていることがありました。

プロジェクトでよく打ち合わせをするメンバーが
私を含め4名いるのですが、打ち合わせのあと、
資料としてあげてくる成果物が見事に違うのです。

誰に言われたわけでもないのに、
絶対に資料がかぶらない!

当然、そういったわけでサクサクと
進んでいくわけですが不思議だな~と感じていました。

で、ついにその謎が解けたわけです。

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『ファシリテーション入門』(堀公俊/日経文庫)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532110262/withup-22/ref=nosim

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また、地味なタイトルですが、
ここにその謎をとく鍵がありました。

いわば思考体系の違いです。

やり手の某社長は、いつも見事なロジックツリーを
斬ってきます(書いてきますの意)。

意思決定における特性要因をおさえた
ロジックツリーが見事!

次に、IT系の方々と仕事をしている社長ですが、
彼女は見事なフロー図を斬ってきます。

システム図やプロセスマップといつも
向き合っているからでしょうか。

スケジュールの流れが一目瞭然。

プロセスのどこに力を入れれば、最大の効果が
発揮できるかが可視化できています。

さらに、プロジェクトの中で唯一の男性は、
集合図(ベン図)、ピラミッドチャートを
斬るのが非常にうまい!

何が近い概念で、何がかぶっていて、どれが違うのか?

サークル型の円交差図がいつも私の
思考を刺激します。

なぜなら、私はブランディングを主軸に
表現戦略を考えるのが仕事なので、
その交差具合、つまりポジショニングが
妙に気になるわけです(笑)

というわけで、
私は軸をどのようにきればいいかなと
ワクワク考えているマトリクス型です。

思わぬところで見つけた「問題解決ツール」の
基本パターン図をみて、
それぞれの顔が浮かんできたのです。

だから、かぶらないのだ!と(笑)

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『ファシリテーション入門』(堀公俊/日経文庫)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532110262/withup-22/ref=nosim

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またもや地味なタイトルですが、これは5行目を読んだだけで
買ってよかったなと思える本です。

経営学の知識はもちろん、
対人関係、思考系の深いスキルが要求される時代。

意思決定法、コーチング、ポジショニング、組織論、
コミュニケーション論、自己表現学が盛り込んであるのに
内容が充実しているのはすごいと思います。

人の上に立ち指導する立場にある方はもちろん、
リーダーシップ、マネジメント、ファシリテーションの
立ち位置の違いを明確にしておきたい方にも
ぜひ一読をおすすめいたします。

 

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『ファシリテーション入門』(堀公俊/日経文庫)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532110262/withup-22/ref=nosim

 

「ファシリテーション」は、問題解決や合意形成を
促進する技術としてアメリカで生まれました。

集団による問題解決、アイデア創造、合意形成、教育・学習、
変革、自己表現・成長など、あらゆる知的創造活動を
支援し促進していく働きがファシリテーションです。

ファシリテーターは、コンテンツはメンバーに任せ、
プロセスのみにイニシアティブを発揮します。
いわば黒子(演出家)的なリーダーです。

意外なのは、戦略が優れていて納得性が低い場合より、
戦略が多少まずくても、メンバーの納得性が高い方が、
成功確率が高いのです。

ファシリテーションの六つのタイプ
1.問題解決型
2.合意形成型
3.教育研修型
4.体験学習型
5.自己表現型
6.自己変革型

一般的には、5人、20人、100人、500人といった
単位でチームの質が変化するといわれており、
「最小多様性」の原理にのっとって、できるだけ少ない人数で
最大の知恵を集めるようにします。

意思決定をするリーダーと、進行をつかさどるファシリテーターは
分けて運営するのが基本です。

(略)因果のつながりを取り違える「見せかけの因果」
「因果の逆転」「第三の因子」などがあります。

ときどき誤解をする人がいますが、対立は解消しなければ
なりませんが、ギャップは解消する必要はありません。

 

参照:『ファシリテーション入門』(堀公俊/日経文庫)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532110262/withup-22/ref=nosim
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というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ファシリテーションは、現代の帝王学。

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すっかり、5行目に打ちのめされました。

 ↓

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課題は、「経営が逼迫するながでコストのかさむ顧客の要望に
どうやって応えるか」というもので、双方が満足する解決策を
チームで話し合って見つける演習です。
それに対して、さも当然のように

「要望の内容をアンケートで確かめる」
「顧客と企業の話し合いの場を持つ」
「顧客の声を盾に社長を説得する」

という珍回答が続出したのです。

~~~~~~~~~~~~~

と。

「珍回答」というのはなんともすごい言い方ですね。

そのあと、なにが悪いのだろうか?と思った人は、
集中治療を受ける必要があると続きます。

この部分を読んで、クスッと笑うか、
ドキッとするか2パターンに分かれるはずです。

自信がないと、ここまで書けないですよね。
この本も16刷。地味にしっかりと売れているようです。

 

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