『新しい市場のつくりかた』(三宅秀道著/東洋経済新報社)vol.236
こんにちは、
本日の一冊は
『新しい市場のつくりかた』(三宅秀道著/東洋経済新報社)です。
はせる、です。
また、高揚感が襲ってきました。
この著者、怒っています!
だから、よいのです!
今年中にこの本に出合えてよかった。
私は最近、商品開発にたずさわることも
増えてきました。
そんなコンサルメニューをあげてはいないのですが、
流れでそういうことになったりします。
で、そんな私に刺激を与えてくれたのが
今日の本だというわけです。
・なぜ、エジソンがウォシュレットをつくれなかったのか?
・なぜ、定食屋の大戸屋が一階にないのか?
・「発見」と「発明」はどう違うのか?
・「工芸」が「工業」に変わるためには、まず何が必要か?
どうでしょう。
すぐに答えられますか?
たい焼きの事例あり、
ハーレーダビッドソンの事例あり、
新しい概念の水着事例あり、
阪急東宝グループを築きあげた小林一三の事例あり。
まあ、ほんとに事例が豊富!
この概念がわかってないと、
投資額が大きい会社ほど痛い目にあいますね。
新進気悦の経営学者!
これからウォッチしなければ~
という著者に出会っちゃいました。
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『新しい市場のつくりかた』(三宅秀道著/東洋経済新報社)<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492522050/withup-22/ref=nosimまず一言でいうと、新しい市場をつくるのは、新しい暮らし方、
つまり文化であって新しい技術ではありません。新しい市場をつくるまでには四つのハードルがあります。
これに対して既存のしあわせのイメージはそのままで、それをより
コストパフォーマンス良く実現するのが、技術開発です。しかし、いろんな暮らし方が可能になったら、私たちは新しい難問を
抱え込むことになります。「どのような暮らし方がしあわせなのか?」
を決めなければならなくなるということです。私たちはもっと、自分たちが気づけていない問題に思いを
馳せるべきではないでしょうか?技術は確かに機能を支えはしますが、「機能=価値」ではありません。
価値を支えるのは、違う要因です。価値とは、文化的な現象なのです。
私たちは問題そのものは発見の対象で、それを解決する手段こそが
発明の対象と思っていることがままあります。しかし、それは錯覚なのです。
実は、それを問題と思う意識自体が人間による発明なのです。
つまり、問題とは発明されるべき対象です。現在のところ、プールに入るときに、男女とも水泳帽をかぶるのが
一般的という風習は、実は世界でまだ日本にしかありません。モノをつくるうえで、一番最初に何が行われるかというと、概念設計です。
こんなものがあればいいなあ、というような商品のコンセプトを固める、
商品のねらいを決めるということです。つまり、生活という行為自体が一つのものづくり、製品開発であるわけです。
私たちが豊かになってついに最後に消費するようになったのは、
商品の持つシンボル性、連想されるドラマ、物語の価値なのです。「商品企画」の戦略とは、つまりは新企画で社会を変えるくらいの
行為のことです。そのことはつまり、いっそ新しい社会をつくる、
それだけのビジョンを持っておく、ということです。優しくなくては、新しい市場はつくれません。
参照:
『新しい市場のつくりかた』(三宅秀道著/東洋経済新報社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492522050/withup-22/ref=nosim
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○ 「文化」を制する者が勝者となる。
├○
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著者の最後のスライドの一枚は、
いつも決まっているようです。
「知らない人と最後に友達になったのはいつですか?」
と。
著者が言いたいニュアンスって
なんとなくわかりますよね?
ちなみに、私はですね
3日前です。
日頃は沖縄在住の経営者の方です。
出会いも奇跡的なら、
仲良くなるきっかけがまた衝撃的でした!
相手の当たり前が、
こちらの当たり前ではない。
逆もしかり。
この感覚が超大事!