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BOOK REVIEW書評

『ものづくりは、演歌だ。』(包行均 著/ダイヤモンド社)vol.196

本日の一冊は

『ものづくりは、演歌だ。』(包行均 著/ダイヤモンド社)です。

 

 

『ものづくりは、演歌だ。』(包行均 著/ダイヤモンド社)







ロバ、です。







今回は、

もうだまされてもいい。



と思ってタイトル買いした本。





じゃん!





『ものづくりは、演歌だ。』





です。





出版社が奇をてらったタイトルを

つけたのかと思いきや、

これは正真正銘、

この会社の理念のようです!



工場にも

「ものづくりは演歌だ」と貼ってある。



すごい、すごい!



農業用運搬車両で40%のトップシェアですが、



「草刈機まさお」

「伝導よしみ」

「おでかけですカー」

「主役 芝耕作」</ span>



といった商品名が並びます。



え?

ただのおやじギャグじゃないかって?



日刊工業新聞社が主催している

「ネーミング大賞」に6回も入賞しています。



さらに20人の募集枠に、8000人学生が応募してくる

というのにもぶっ飛びました。



尋常じゃない!



創業はもともと刀鍛冶。



二代目経営者の著者がどのように

いまの体制をつくりあげたのか?



ネーミングの重要性を肌で感じている

中小企業の経営者です。



この経営者は頭の中でつねに

いろんなことを考えまくっているのがうかがえます。

 

 

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『ものづくりは、演歌だ。』(包行均 著/ダイヤモンド社)

<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478023670/withup-22/ref=nosim





ものづくりは、このお客様のボヤキを形にすることから始まる。



そこで4年前から取り組んできたのが、外国人留学生を積極的に

採用するという戦略。彼らに母国の販売拠点をまかせ、

現地のお客様の細かなニーズ(=ボヤキ)を聞き取ってもらう。



義理と人情がからまないと、ものづくりはうまくいかない。

軽い考えでは、絶対にいいものはつくれない。



週1回、開発、品質保証、製造、営業のスタッフを中心に

ビデオを見る品質向上会議が開催される。そこで、動画を

つぎつぎと見て、改善や開発方法について議論していく。



ところが、このお客様が最後に「後ろがぶつかる」とつぶやいた

ひと言を見逃さなかった。であれば、後ろをきっちり通れるように、

前のタイヤを工夫すればよいわけだ。



今、草刈機というのは、60%が果樹園で使用されている。



ネーミングによって、売れ行きが決まってしまう。それだけ

厳しい状況にさらされているのが、ネーミングの世界である。



私がネーミングで気をつけていることがひとつだけある。

それは、女性とくに主婦から嫌われないようにすることだ。



この商品に、ダンプを逆から呼んだ『プンダ』という名前をつけた。

物を持ち上げ回転できる力強さと親しみをもてるイメージがある。

『プンダ』はヨーロッパで爆発的に売れた。



取材のきっかけは、商品のネーミングである。



市場価格が明確なものはつくらないようにしている。



作業車の競合メーカーが少なく、国によっては競争相手が

ロバといった状態であった。



プレゼントは、誰に、どういうときに、なぜしたのかがポイントになる。

それによって、相手のことをどこまで考えているかがわかる。





参照:

『ものづくりは、演歌だ。』(包行均 著/ダイヤモンド社)
<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478023670/withup-22/ref=nosim

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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌───────────────────────────────────┐

├○

├○   愛なきところに、名コピーなし。

├○

└───────────────────────────────────┘





二代目経営者には、

創業者とは違う役割が求められます。



この著者はネーミングなど発想力をテーマに

講演などもできるでしょう。



ですが、私なら「事業継承」

というところの話を掘って聞いてみたいです!



なんてったって、

原点は刀鍛冶ですからね。


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