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BOOK REVIEW書評

『ニュータイプの時代』(山口周著)/ダイヤモンド社)vol.510

本日の一冊は、『ニュータイプの時代』(山口周著)/ダイヤモンド社)です。

意味の市場です。

この著者は
本当に大好きです。

勝手に告白されて
本人には迷惑かと思いますが、
やはり好き。

この著者をほかの人は
どんな風にみるのでしょうね。

イノベーションの人?
組織論?
美意識?アートに強い?

いろいろあると思いますが、
芝蘭はだんぜんこう思います。

抜群に
「問いの立て方」がうまい人!

です。

本を読んでいても、
本当にすんなり入ってきますね。

編集者の方も多く
このメルマガ読んでおられるので、
ぜひリクエスト。

山口周氏の本で
問いの立て方などの
企画お願いします。

そのうち
出てくるでしょうけどね。

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『ニュータイプの時代』(山口周著)/ダイヤモンド社)
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私たちは「モノが過剰で、
意味が希少な時代」を生きています。

しかし、社会がより「不安定」で
「不確実」になるということは
「予測の価値」がどんどん
減損していくことになります。

このような時代にあって、
計画に時間をかけ、立てた計画を
実直に実行するという行動様式は
極めてリスクが大きいと言わざるを得ません。

「問題の不足」という状況は、
そもそも私たち自身が
「世界はこうあるべきではないか」
あるいは「人間はこうあるべきではないか」
ということを考える構想力の衰えが
招いている、ということなのです。

私たちは「ありたい姿」のことを
ビジョンと表現しますが、
つまり「問題が足りない」というのは
「ビジョンが不足している」
というのと同じことなのです。

このようなオールドタイプは今後、
厳しい戦いを強いられる
ことになるでしょう。

なぜなら、「役に立つ」から
「意味がある」へと
価値の源泉がシフトすれば、
万人ウケを狙うオールドタイプの顧客は、
自分の好きなものに徹底的に
フォーカスを絞るニュータイプによって、
虫に食われるようにして
奪われることになるからです。

このような二極化が進行する
世界において、すべての企業は
「役に立つ」という市場において
生き残りをかけて
熾烈な戦いに身を投じるか、
「意味がある」という市場で
独自のポジションを築いていくか
という選択を迫られることになります。

デザインはすぐに真似ることができますし、
大概のテクノロジーは
リバースエンジニアリング
することが可能です。

つまり「デザイン」と「テクノロジー」を
主軸にして形成された競争力というのは、
コピーという攻撃にさらされた
際に非常に脆弱だということです。

その製品やブランドが持っている
固有の「意味」はコピーできないのです。

(略)なぜなら「意味」の形成には
膨大な情報量が必要であり、
膨大な情報量を市場に蓄積するためには
非常に長い時間がかかるからです。

ビジョンに求められる最も重要な要件、
それは「共感できる」ということです。

ゼロからイチを生み出す
「意味の創造」は、論理で
どうこうできる問題ではないのです。

GDPに代表される経済指標は今日、
「豊かさ」や「健全性」を示す
指標としてはもはや無意味になっています。
現代の日本では、「モノ」から「意味」へと
価値の源泉がシフトしています。

アマゾンは実は「試行と撤退」
の達人でもあります。同社は上場以来、
70を上回る数の新規事業に
参入していますが、およそ
3分の1は失敗して早期に撤退しています。

人がどのように生きるべきか、
社会がどのようにあるべきかを
規定するのはサイエンスの仕事ではありません。
このような営みにはどうしても
リベラルアーツに根ざした
人文科学的な思考が必要になります。

では、最も長い期間にわたって
価値を生み出し続けるものは
なんでしょうか?
そう、宗教施設と公共インフラです。

ラーニングアジリティというのは、
単に「速く学習する」ということではなく、
すでに学習して身につけたパターンを
一旦リセットできる、ということなのです。

そもそもリーダーシップは本来、
権威によって生まれるものではありません。
それは問題意識によって生まれるものです。

参照: 
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というわけで、

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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オールドを振りかざしていないか?
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とにかく
オールドタイプに未来はないのだ、
ということはわかりました。

そして、
オールドタイプの企業も
生き残るのは難しい
ということもわかりました。

予測から、構想へ。
計画実行から、とりあえず試すへ。
経験に頼るから、学習能力に頼るへ。
KPIで管理から、意味を与えるへ。

ほかにもありますが、
これらができそうですか?

芝蘭は個人的には、

「ルールに従うから、
自らの道徳観に従うへ」

に深く共感しました。

トラブルを起こしたり、
ややこしいことになる人は、

道徳観がどこか違うのだ、
と思えばいいと思ったからです。

何度も読み返して、
ニュータイプの時代的思考を
叩き込みたいと思います。

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