SCROLL

BOOK REVIEW書評

『人生の鍛錬』(新潮社編/新潮社) vol.160

本日の一冊は

『人生の鍛錬』(新潮社編/新潮社)です。

 

『人生の鍛錬』(新潮社編/新潮社)
 
 

 

416、です。

 

 

先日、好きな作家は誰ですか?
と聞かれて困ってしまいました。

正直に答えました。

「いません」

え?
さみしい人でしょうか。

でも本はよく読みますよ。

作家に固執するわけでもなく、
ノウハウだけを知りたいわけでもなく、
気になったものは手にとる。

私が大事にしていることは、
その作家は
何を語りかけてきてくれたのか?

その本を通して、
たくさん会話ができたかどうかです。

告白しちゃいますとですね、
普段、わたしは独り言が多いのです。

ですが!!
本を読んでるときはとても静かなんですよ。

だって、
作家と会話しているから。

いや~、
メルマガを書きながら
いままた新たに自分の生態が
わかった感じです!

人間が人間らしく、日本人が日本人らしく
時代を生きていくにはどういう道を歩んでいくべきか。

そんなことを見つめ続けていた
小林秀雄という作家の416の言葉です。

 

————————————————————————
『人生の鍛錬』(新潮社編/新潮社)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106102099/withup-22/ref=nosim

私という人間を一番理解しているのは、母親だと私は信じている。
母親が一番私を愛しているからだ。愛しているから私の性格を
分析してみる事が無用なのだ。

思い出のない処に故郷はない。

文章を鑑賞するとは、文章の与える印象を
充分に享受するという事です。

歴史の最大の教訓は、将来に関する予見を盲信せず、
現在だけに精力的な愛着を持った人だけがまさしく
歴史を創って来たという事を学ぶ処にあるのだ。

(略)その時代の人々が、いかにその時代のたった今を
生き抜いたかに対する尊敬の念を忘れては駄目である。

誤解されない人間など、毒にも薬にもならない。

自信というものは、いわば雪の様に音もなく、
幾時の間にか積った様なものでなければ駄目だ。
そういう自信は、昔から言う様に、
お臍の辺りに出来る、頭には出来ない。

ある文章が美しいより前に、先ず材料の言葉が美しいのである。

本当に才能のある人は、才能を持つ事の辛さをよく知っている。

万葉詩人は「言絶えてかく面白き」と歌っていますが、
言霊を得るためには、先ず言葉ではどうしても表現出来ない
或るものが見えていなければいけないのです。

謎は解いてはいけないし、解けるものは謎ではない。

どちらを選ぶか、その理由が考えられぬからこそ、
人は選ぶのである。そこまで人は追い詰められねばならぬ。

美には人を沈黙させる力があるのです。
これが美の持つ根本の力であり、根本の性質です。

リアリストというものをひと口で定義するなら、
好きなものは好き、嫌いなものは文句なく嫌いだ
という信条のうえに知恵を築いている人だ。

参照:
『人生の鍛錬』(新潮社編/新潮社)
<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106102099/withup-22/ref=nosim
————————————————————————

 

というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○                                
├○  重心は、へそ。     
├○ 
└───────────────────────────────────┘

文中にですね、

「昨日の事を後悔したければ、後悔するがよい、
いずれ今日の事を後悔しなければならぬ
明日がやって来るだろう」

なんて書いてあったわけです!

ひゃ~!!

とにかく、頭ではなくお臍に
力を入れていかないとですね~

 

 

芝蘭友の書評メルマガご登録はこちらから

CONTACT

お問い合わせ