『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口 幸治 著/新潮社)vol.518

2019年09月10日

本日の一冊は、『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口 幸治 著/新潮社)です。


 

コグトレです。



帯の図解が衝撃でした。

書店で見たときに、
「それって本当?」
と思ってしまい、

その本の前で身動きが
とれなくなるほどでした。

非行少年たちがケーキを
3等分できないというのです。

その帯の図解はこちら
 ↓↓↓
https://twitter.com/shirayu0707/status/1171245054133821440?s=20

著者は少年院で勤務するまでは、
公立精神科病院に
勤務していたそうです。

児童精神科医である著者。

反省以前の子どもたちの
現状が赤裸々につづられています。

社会にむけて大きな
問題提起となる貴重な一冊です。


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『ケーキの切れない非行少年たち』
(宮口 幸治  著/新潮社)vol.518
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しかし一番ショックだったのが、
・簡単な足し算や引き算ができない
・漢字が読めない
・簡単な図解を写せない
・短い文章すら復唱できない
といった少年が大勢いたことでした。

犯罪への反省以前の問題なのです。
またこういったケーキの切り方しか
出来ない少年たちが、これまで
どれだけ多くの挫折を経験してきたことか、
そしてこの社会がどれだけ
生きにくかったことかも分かるのです。

この背景には見る力の弱さがあります。
相手の表情をしっかり見ることが
できないので、相手が睨んでいる
ように見えたり、馬鹿にされているように
感じ取ったりして、勝手に被害感を
募らせてしまうのです。

認知機能とは、記憶、知覚、注意、
言語理解、判断・推論といった
いくつかの要素が含まれた
知的機能を指します。

しかし、もし五感から入った
情報が既に間違っていたり、
受け取った情報を間違って整理したり、
情報の一部しか受け取らない
状態になっていたりしたら、
どうなるでしょうか?

見えないものを想像する力の中で
大切なものに“時間の概念”があります。

時間の概念が弱い子どもたちは
“昨日”“今日”“明日”の
3日間くらいの世界で生きています。

目標が立てられないと
人は努力しなくなります。
努力しないとどうなるでしょうか。
二つ困ったことが生じます。

一つは、努力しないと成功体験や
達成感が得られないため、
いつまでも自信がもてず、
自己評価が低い状態から
抜け出せないことです。
もう一つは、努力しないと
“他人の努力が理解できない”ことです。

非行少年のみならず、
一般の学校の子どもたちでも、
対人トラブルのもとになるのが、
“馬鹿にされた”と
“自分の思い通りにならない”
といったものです。

これはさらに、それぞれの
個人の思考パターンによって
怒りの程度が異なってきます。

相手に”こうして欲しい”と
願う要求の強さや、“僕は正しい”
“こうあるべきだ”といった
歪んだ自己愛や固定観念が根底にあるのです。

特に発達障害や知的障害を
もつ子どもたちは、身体的不器用さを
併せもつ比率が高いとされており、
医療少年院の少年たちも
その例外ではありませんでした。

不器用な子どもたちの特徴として
例えば以下のようなものがみられます。
・力加減ができない
・物をよく壊す
・左右が分からない
・姿勢が悪い
・じっと座っていられない

“左右がわからない”人は、
相手の真似をすることが苦手です。

問題なのは自尊感情が
低いことではなく、
自尊感情が実情と乖離
していることにあります。

そこで、ワーキングメモリを
含む認知機能向上への支援として
有効な、「コグトレ」
(認知機能強化トレーニング)」について
ご紹介したいと思います。

(略)コグトレは、認知機能を
構成する5つの要素(記憶、言語理解、
注意、知覚、推論・判断)に対応する、
「覚える」「数える」「写す」
「見つける」「想像する」の5つの
トレーニングからなっています。


参照:
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というわけで、




▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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早期に発見する仕組みがあるか?
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なんでもそうですが、
早期に発見して対応できる
仕組みがあるか?

とても大事だと思いました。

本日の著者が述べているように、

困っている子どもたちの
早期発見と支援が大切。

犯罪者を減らすことが日本の国力を
あげるためにいかに重要か、

と最後に書かれています。

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