『欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング』(嶋 浩一郎 著、 松井 剛 著/集英社)vol.516

2019年08月27日

本日の一冊は、『欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング』(嶋 浩一郎 著、 松井 剛 著/集英社)です。





社会記号です。




「ことば」を仕事にする人は、
必読本だと思いますね。

それから、
メディアについて理解を深めたい!

という人も読んでおくと
よいと思いますよ。

あるメディア関係のトップの方に
お勧めされた本です。

加齢臭
イクメン
美魔女
婚活
おひとりさま
インスタ映え

などどこからともなく
やってきて社会現象となる言葉。

これらがどうやって
生み出されていくのか?

どこがそれを生み出すのが
得意なのかもいろいろと書かれています。

勉強になります。


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とマーケティング』(嶋 浩一郎 著、 松井 剛 著/集英社)vol.516
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社会記号とは、先ほど挙げた例のように、
生まれたときには辞書に載っていないのに、
社会的に広く知られるようになり、
テレビや雑誌でも普通に使われ、
見聞きするようになることばのこと。

社会記号とは、人々の生き方や
社会の構造が変化していくときに、
世の中の端っこに現れる
予兆のようなものです。

新しいことばが生まれただけで、
これほど大きな影響を社会に与えたのです。
どうして、こんなことが起こるのか?
それは、社会記号には
「人々の欲望の暗黙知」が
反映されているからです。

最近は「オールドメディア」と
称されることも多い雑誌は、
実は社会記号を生み出すことがとても
得意なメディアです。テレビやネット
などよりもずっと得意といっていいでしょう。

つまり、雑誌編集者は読者の
潜在的な欲望を言語化して提示することで
新たなファンを獲得できることを
知っているのです。

このように雑誌が社会記号を
生み出すことが得意なのは、
ターゲットが特定の年齢や社会的属性に
限られているメディアだからだと考えられます。

例えば、光文社の女性誌には代々、
「読調(ドクチョウ)」と呼ばれる
読者調査の仕組みが編集者の義務
として受け継がれています。

人は自分が言語化できなかった
欲望を言語化してくれる人にとても感謝します。

ビッグデータの解析は欲望と欲望の
知られざる関係を明らかに
することはできますが、生活者の心の中に
眠る欲望を探り出し言語化することは
今のところできません。

欲望は自覚できない。
だから言語化もできない。
でも文句は言える。
文句は欲望の裏返しのことが多いのです。

日常の違和感はあらゆるところに
潜んでいます。例えば、ここ数年、
ゲームセンターに出入りする
シニア世代をよく見かけるようになりました。

これまでの研究結果を踏まえ、
私は社会記号を次の四類型にまとめました。
(a)呼称
(b)行為
(c)脅威
(d)カテゴリー

メディアはある現象を報道するとき、
その現象に関してさまざまな
情報を集めようとします。
どんな人がそのカテゴリー商品を買っているのか、
流通の現場はどうなっているのか、
市場がどこに向かっているのか、
メディアはいろんな切り口から
新現象を分析したいと考えているのです。

社会記号はコピーではありません。
一方的に企業が言いたいことを
言語化しても記号は普及しません。


参照: 
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というわけで、




▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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違和感をとらえる目をもっているか?
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非常に面白い本でした。

ことばにもライフサイクルがある!
ということですね。

ことばが生み出されたとしても、
消費され、陳腐化すると、
あたらしい言葉に置き換わる。

言葉の周辺で仕事を
している人はぜひ読んだほうが
よい本ですね。

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