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BOOK REVIEW書評

『人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方』(カーメン・サイモン著/CCCメディアハウス)vol.406

こんにちは、
本日の一冊は、
『人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方』(カーメン・サイモン著/CCCメディアハウス)です。

15の変数、です。

記憶の本というより、
意思決定のメカニズム。

そのために起こる
15の変数の話でした。

話が難しく展開していきそうなときに、
あなたのコンテンツならこの場合、
どうなるか?

という引き戻しがあるのが、
なかなかにくい演出でした。

すぐに読める本ではありませんが、
忘れさせない実践的な話に
興味があれば一読の価値ありです。

 

 

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『人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方』(カーメン・サイモン著/CCCメディアハウス)

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(略)神経学的に欠陥のない人間にとっては、
絶えず思考が早送りの状態が正常なのだ。
自然淘汰を生き残るためには
未来を正確に予測する能力が欠かせない。

脳が未来を予測するエンジンだとすれば、
記憶はそのための燃料である。

文脈、キュー、独自性、感情、事実、
馴染み深さ(条件反射や習慣と関連している)、
動機、斬新さ、情報量、妥当性、繰り返し、
自己生成的コンテンツ、感覚強度、
社会的側面、驚き。

したがって、あなたの意図は
相手の意図にならなければいけない。

人間は以下の変数について
考慮しながら意図的に何かを実行に移す。

努力:「報酬を獲得するため、
自分はどれだけの努力を厭わないだろうか」

時間遅延:「報酬を受け取るまで、
自分はどれだけ待つことができるだろうか」

リスク:「どの程度までの不確実性なら
受け入れられるだろうか」

社会的側面:「自分の行動に関連した
相手の行動は、どんな結果をもたらすだろうか」

記憶に残る10%をあなたが
コントロールしなければ、相手が主導権を握り、
それぞれが異なったメッセージを受け取ってしまう。

人間は自分が経験したことを
記憶するのではなく、理解した内容を記憶する。

長期記憶に関しては、あなたやあなたの
大義を連想させるものだけを
キューとして符号化し、ほかのものは
いっさい排除しなければならない。

私たちは未来について
考えるだけでなく、未来を感じている。

ドーパミンが「有意義な体験」と
結びついていることは、多くの研究によって
明らかにされている。それによると、
有意義な体験を支える神経生物学的
メカニズムには、概して「欲望」「好み」
「学習」の3つの構成要素が含まれる。

186件の広告の内容を言語学的側面や
テーマとの関連で分析し、
記憶に残るためには何が必要か調べたところ、
頭韻法、並列構造、隠喩といった
言語学的側面にはブランド再生との
相関関係があって、広告を頻繁に見せたり
制作に予算をつぎ込んだりするよりも
効果を発揮することがわかった。

あなたが提供するコンテンツによって、
人びとは他人の前でどう
見られるようになるだろうか?

皮肉にも、類似性は独自性が
認められるための前提条件になっている。

良いストーリーほどたくさんの
感覚が呼び起こされ、視覚野、運動皮質、
前頭前皮質、扁桃体など、
脳の多くの部分が活性化される。

習慣と目標のどちらに基づいて
選択が行なわれるのかを見分けるためには、
生物は新しい情報に基づいて
行動を変化させるのかどうかを確認すればよい。

時間についての見解は意思決定に影響を及ぼす。
なぜそれがわかるのかと言えば、
脳のなかでは、時間に関する判断と
意志決定は同じ領域で下されるからだ。

人びとの脳が常に早送りの状態ならば、
記憶に残してもらうためには
彼らの未来の一部にならなければいけない。

参照:
『人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方』(カーメン・サイモン著/CCCメディアハウス)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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未来の一部になろう。

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ストーリーやメッセージ、
記憶に残るということでいえば、
芝蘭の大事な領域です!

15の変数を(本書巻末に書いてあります)
改めて復習しておこうと
思いました。

今回の引用の中にも、
15の変数は書いておきました。

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