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BOOK REVIEW書評

『時間資本主義の時代 あなたの時間価値はどこまで高められるか?』(松岡 真宏著/日本経済新聞出版社)vol.531

本日の一冊は、『時間資本主義の時代 あなたの時間価値はどこまで高められるか?』(松岡 真宏著/日本経済新聞出版社)です。

 

時間資本主義、です。

 

寒い日が続きますね。

気がついたらもう2020年も
すぐそこにきていて、

ということは、
東京オリンピックがすぐそこ
というわけですね。

スピード、
ということを考えるときに、
必ずでてくることばが、

「時間」
だと思います。

本日は、
「時間資本主義」について
執筆されている松岡氏の本を
とりあげています。

過去に何冊か読んだ本が
よかったから、
リピートして買いました。

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『時間資本主義の時代 あなたの
時間価値はどこまで高められるか?』
(松岡 真宏著/日本経済新聞出版社)vol.531
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貨幣と時間は、自らの共同体
の中だけではなく、外界の
プレイヤーと接するための
手段として発明され、現在では
自律的で外在した存在として
人類の行動を規定している。

投入する時間に比例して
生産量が上がっていく工業生産とは違い、
アイデアやデザインなどの
クリエイティブな生産は
時間に比例しない。

産業構造が変化した現代の
ビジネスパーソンにとって、
考えるべきは「その時間が
付加価値を生むのかどうか」ということだ。

ここで言う付加価値とは、
経済学で定義されたマクロ的
「付加価値」とは違い、その人が
独自に付け加えることのできる価値を指す。

人は遠隔でコミュニケーションが
取れるようになればなるほど、
人と直接会おうとする。
それは、出会いに付加価値を求めるからだ。

付加価値の高い人たちは、
限られた時間制約のなかで、
自分がさらに付加価値を
高められる他者との出会いを求める。

本書でこれから使う「時間価値」
という言葉は、後述の意味で
使われることが多い。
その時間で何ができるのか。

またその時間が
「コンフォート(快適)」なのか、
「ストレスフル(不快)」なのか、
という観点で時間価値は決まってくる。

しかし、時間資本主義では
ゲームのルールが変わる。
時間資本主義の時代においては、
すべての商品・サービスが、
ジャンルを問わず、他のすべての
商品・サービスと競合する。

なぜならば、すべての商品が
競って奪い合うものが同じだからだ。
言うまでもなく、消費者1人ひとりの
24時間という時間である。

しかし、「時間の効率化」の道程自体が、
私たちの人生を豊かにすることはない。
大事なことは、「時間の効率化」で
獲得できた新たな時間、新たな時空を
何に使ってあなたは自分の人生を
豊かにするのか、ということだ。

前述のウーバーやウーバーイーツでは、
利用後にかならずドライバーや配達員への
5段階評価を求められる。
その評価で4以下となると、登録が抹消される。
実は、ドライバーや配達員の側も
利用客に対して評価をつけていて、
低評価の利用客を拒否することが
できるようになっている。

効率化と快適化という
2つの方向を持つ時間価値。
それらの価値にまつわる変数的な
キーワードが、パーソナライズ(個人最適化)
とテーラーメイド(注文仕立て)である。
パーソナライズは、
ICTの発展に密接に関わっている。

これからのサービスは、
この「伊勢丹化」と「ユニクロ化」の
どちらかを突き詰めないと生き残れない。

さまざまな情報が手に
入るようになった時代、
最終的に残るのは、1対1で話を
することの価値だけなのだ。

人は特定の人を認識したい。
そして、特定の人に認識されたいのだ。

今後はクリエイティビティが重要で、
それが時間価値を決める。
時間価値が新たな評価軸となり、
商品・サービスだけでなく、
私たち人間も新しく組織化される。
それが時間資本主義だ。

参照:
『時間資本主義の時代 あなたの
時間価値はどこまで高められるか?』
(松岡 真宏著/日本経済新聞出版社)vol.531
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

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創造時間価値に軸足をおいていますか?
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そういえば、
書店ではいっとき、
「生産性」という本を
これでもか!

というほど見ましたね。

いまは見当たらない。

本日の書籍を読めば
わかりますが、

時代は、
「効率化」から「快適化」
へ向かっていますね。

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