『戦略人事のビジョン』(八木洋介、金井壽宏著/光文社) vol.164
こんにちは、
本日の一冊は
『戦略人事のビジョン』(八木洋介、金井壽宏著/光文社)です。
経営資源、です。
ふと、思い出しました。
経営大学院の変革系クラスで、
私がプレゼンした内容のことです。
変革では、
まず「何から」手をつけていくか?
が最も重要だと教わりました。
順番とタイミング、
これほんとに大事!
私はですね、そのとき変革の施策で、
「古い制服は燃やしてしまえ!!」
とプレゼンテーションしました。
クラスメイトびっくり!!
教授は度肝ぬかれる!!
みたいな感じでした。
適当にインパクト狙いで
言ったわけではないですよ。
視覚というのは人間に大きな影響を与えます。
さらにリーダーの本気度をどうやって
最初の段階で、がつんと見せるか?
描いたストーリーの最初の施策は、
<制服のお炊き上げ儀式>です。
負けが染みついた古い衣は脱ぎ捨てるしかない!
そう思ったわけです。
その後の戦略ストーリーもつながって、
教授からもよい評価をもらえたことを思い出しました。
どんなにすごい戦略も
実行に落とせなければまったく意味がない。
私は、人事のプロフェッショナルを
本当に尊敬します。
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403683X/withup-22/ref=nosim戦略性ではなく継続性を重んじる人事部門は、
やたらと制度をつくりたがります。人事制度をつくる以上、「何のため」という目的があって
しかるべきです。社員はどういう働き方を望んでいるのか。
人事部門はその制度をつくることで、社員にどんな
働き方をしてもらい、会社をどうしようとしているのか。人が実践に裏打ちされた言葉を発するとき、
その言葉は魔術として機能します。機械の性能を上げようといくら改良を加えても、
生産性が一気に五倍も十〇倍も向上することはありません。
けれども、人間は違います。世の中のすべてのマネジャーが「人間のプロ」とは限りません。
GEでは、幹部も社員も「コミット・アンド・デリバー
(やると言ったらやる)」が基本姿勢であり、
「アカウンタブル(責任をもつこと、言行一致)」を求められます。先生からはいろいろ教わりましたが、中でも心に残っているのは、
「チェンジを起こしたかったら、賛成してくれる人を増やすより、
反対する人を減らせ」という言葉です。その後、座席の向きも変えました。(略)
部屋に入ってくる人に対して背中を向けているのと、
顔を向けているのと、相手にとってどちらが
気持ちいいかということです。
それに、物事は小さいことから始めなくてはいけません。姿勢や声には、その人がもっている自信の度合いが表れます。
強みと軸は違います。
行動のともなわない知識は雑学です。
リーダーはどんなときも、一貫性のあるストーリーを
語らなくてはならず、そのためには物事を
人一倍深く考えなくてはなりません。「よい会社」も負けてしまったのではどうにもならないのです。
人事は「人間についてのプロ」でなくてはなりません。
「人を知る」とは、経験からセオリーを引き出すことでもあります。
参照:
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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├○
├○ 「人間という資源」の最大化。
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わたしは、
「人間資源のムダ遣い」が、
「紙のムダ遣い」と同じくらい
もったいないことだと思っています。
人間のプロたれ!
これ、本当にビジネスにおいて
最も重要なことではないでしょうか。