『138億年の音楽史』(浦久俊彦著/講談社)vol.367
こんにちは、
本日の一冊は、
『138億年の音楽史』(浦久俊彦著/講談社)です。
クロスオーバー、です。
この本を書店で見つけ、
手にとった自分を褒めたい!
と思います。
地味なタイトルですが、
本当にすごい本です。
なにがすごいのか?
それは
圧倒的な教養です。
著者のプロフィールをみたら、
やはり哲学も学んでいる方でした。
肩書きとしては、
作家であり、
文化芸術プロデューサー。
何度も読み返したいのは、
もちろんなのですが、
タイトルが地味で本当にもったいない。
でも、だからこそ
お宝本だろうということですね。
第1章 宇宙という音楽
第2章 神という音楽
第3章 政治という音楽
第4章 権力という音楽
第5章 感情という音楽
第6章 理性という音楽
第7章 芸術という音楽
第8章 大衆という音楽
第9章 自然という音楽
第10章 人間という音楽
が目次です。
どれもこれも本当に
面白い話がたくさんあります。
芝蘭は本を読んでいて、
おもしろかったときには、
「へぇ!」
と自然に声が出るタイプ。
この本を読みながら何回、
「へぇ!」と声に出たことか!
地味なタイトルですが、
お宝本です。
ある一定のレベルを超えたら、
おつき合いする経営者たちは
普通にこの手の話を持ち出してきます。
音楽についての教養。
ついていけるように、
事前学習が必要です。
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『138億年の音楽史』(浦久俊彦著/講談社)<Amazonで購入>
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062883813/withup-22/ref=nosimはじめのうちにいっておきたいが、
ぼくは音楽のジャンルというものを信じていない。
ジャズやクラシックなどというジャンルは、
ジャンル分けする側から見た音楽にすぎない。神に捧げる音楽もあれば、
政治や権力としての音楽もある。
労働のための音楽もあれば、
地図としての音楽もある。たとえば「知」としての音楽。
世界の調和や真理を
解き明かすための音楽である。いまや、世界はグローバルから、
クロスオーバーの時代に移行しつつある。その方法のひとつは、
世界をジャンル分けする視点ではなく、
ジャンルを超えて調和させる
視点を身につけること。そのためには、世界を読み解く
「言語」を手に入れることだ。漢字で書く「宇宙」の「宇」は空間を、
「宙」は時間を意味している。美しく響き合う音は、なぜ美しいのか。
その調和の背後には、何があるのか。ピタゴラスは、その音程が調和する理由に
数的な根拠を与えた。ここが画期的なところだ。
つまり、彼は美しいハーモニーの秘密を
数値化できた人物だったのである。そもそも哲学とは、ひとことでいってしまえば、
「世界の見方」のことだ。
その見方によってつかまれたものが
「コンセプト」である。ハルモニアは、英語でハーモニー。
(略)もともとは、古代ギリシャ時代の建築用語
「アルモニア」から派生したといわれ、
本来の意味は「統合」である。ピュタゴラスの現存する最初期の伝記のなかに、
彼が音楽を身体と魂の浄化として
用いたという記述がある。神の起源を探ると見えてくるのは、
神話であれ伝説であれ、神が登場するシーンには、
いつも傍らに音楽があるということだ。有名なツタンカーメンの墓からは、
現存する最古のトランペットが発掘された。石笛の音域は、人間の可聴周波数域を
はるかに超えているのだという。建築と音楽は、ともに空間と時間という
ふたつの領域で存在するために、
切り離せないほど深いつながりがある。「音楽は動いている建築である」
と語ったのは、二〇世紀を代表する
建築家のひとり、ル・コルビュジエである。ある研究者が調べたところでは、
『源氏物語』全五四帖のうち、
音楽が登場しないのは、わずか五帖だけだという。ルソーは、フランス革命に大きな影響を
与えた思想家だが、じつは作曲家であり、
音楽学者でもあり、生涯を通じて写譜師
(楽譜を書き写す技術者)として
生計を立てていた人物でもある。「生きている」ことは、
「振動している」ことでもある。参照:
『138億年の音楽史』(浦久俊彦著/講談社)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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振動しているか?
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芝蘭が日頃から
思っていることが、
冒頭から書いてありました!
うれしかったですね。
「イチボン会」(芝蘭とランチ+勉強会)
http://shirayu.com/story-strategy/ichibon/
では必ず参加者に伝えていることです。
いわゆる
ジャンルを超えろ!
という話。
これがわかっていない方が
多いのが残念。
なので、
やはりそうだよね!
と思ってすっきりしました。