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BOOK REVIEW書評

『ライフサイクルイノベーション』ジェフリー・ムーア著 vol.79

 
こんにちは、

本日の一冊は

『ライフサイクルイノベーション』ジェフリー・ムーア著

です。

 

『ライフサイクルイノベーション』ジェフリー・ムーア著 

 

コアです。

 

 

最近、必要にせまられて
いろんな本を読み返しています。

成熟市場において、製品がコモディディ化し、陳腐化していくなか
どのようにイノベーションをはかっていけばよいのか?

ジェフリー・ムーアの『ライフサイクルイノベーション』
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は、何度読み返しても新たな発見があります。

もはや右肩あがりの時代は終わり、
どうやって企業価値を高めていくのか。

差別化だ、ブランド化だと叫んだところで
もはやそんなことは当たり前。

ですが、その当たり前の前につかんでおかなければ
ならない、ステージとコア。

成熟市場のコモディティ化に効く14のイノベーションタイプ。

100社以上の事例を目の当たりにすると
じっとしていられなくなるはずです。

※前作
『キャズム』(ジェフリー・ムーア著/翔泳社)
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もちろん両方とも永久保存版です。

 

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『ライフサイクルイノベーション』(ジェフリー・ムーア著/翔泳社)

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コアとは差別化を作り出す企業活動である。

コアは顧客の購買意思決定における決定要因となる。
コアにおいてはイノベーションが重要な役割を果たす。

イノベーションの望ましい結果のひとつに
中立化(ニュートラリゼーション)がある。
これは、競合他社の優位性に追いつき、
自社の欠点を市場の標準に合致するよう克服することで、
他社の差別化要素を無効化することである。

コンプレックス型のビジネス・アーキテクチャでは、
複雑な問題を解決するコンサルティング的要素が
大きい個別ソリューションが提供される。

これとは対照的にボリューム・オペーレーション型の
ビジネス・アーキテクチャは、標準化された製品と商取引により
大量販売市場でビジネスを遂行することに特化している。
(略)ビジネスの基本は対消費者である。

コンプレックス・システム型企業にとっては、
市場のカテゴリーのコモディティ化を遅らせることが、
そして、ボリューム・オペーレーション型企業にとっては
加速することが、イノベーションのフォーカスになる。

すべての製品は下位の部品から構成されており、
同時により上位のシステムの部品でもある。

成熟市場におけるイノベーション・タイプにはすべて
最適化という要素が関連している。

顧客インティマシー・ゾーンでは市場の需要サイドで
製品の差別化が行わるのに対し、
オペレーショナル・エクセレンス・ゾーンでは
供給サイドでの差別化が行われる。

<バリュー・マイグレーション・イノベーション>
例としては商品から消耗品へのシフト、たとえば、髭剃り器本体から替刃、
プリンターからインクジェット・カートリッジへのシフトなどがある。

破壊的ビジネスモデルの場合には、置き換えられる対象は
既存のテクノロジーではなく、バリュー・チェーンにおける中間業者である。

多くのプラットフォーム・イノベーションにおいて
「トロイの木馬」型の戦略が採用される。
つまり、一見オープンに見せておいて、
実は囲い込みをねらうという戦略である。

コンプレックス・システム型のビジネス・アーキテクチャでは、
マーケティングはほとんど見えないと言ってよい機能だ。
目標はブランドによる差別化ではなく、顧客の評判による差別化だからだ。

コンテキストとはコアと宣言した以外のすべてのものだ。

ほとんどの場合、コンテキストは過去のコアの名残りである。

参照:
『ライフサイクルイノベーション』(ジェフリー・ムーア著/翔泳社)
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というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

本当にそれが「コア」?

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ハイテク企業関連のバイブルとして登場した本ですが、
もはやこの概念はどんな業界の方も
おさえておかなければならない時代になっています。

フォーカス!優先順位!と叫ぶ前に、
正確に「コア」を抜き出している必要がある。

コンテキストとコアを読み間違えないように
しなければと思いました。

 

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