『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』(川上量生著/NHK出版)vol.417

2017年08月29日

本日の一冊は、

『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』(川上量生著/NHK出版)です。

コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書)

脳内再現、です。


コンテンツって何?


といきなり問われたら、
言葉につまるかもしれません。


これはドワンゴの創設者である
川上量生氏がスタジオジブリで
見習いとして過ごした中の記録。


本人にとっては、
卒業論文のような
位置づけだそうです。


引用に出てくる「鈴木さん」とは、
スタジオジブリ全作品の
映画プロデューサーを務めている
鈴木敏夫氏のことです。

コンテンツの本質とは何か?

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。


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メディアが変わると、元は同じ作品でも
別のコンテンツになるのです。

ぼくが考えた結論を紹介すると、
クリエイターとは「ある制限のもとで
なにか表現する人」のことです。
「ある制限」というのがメディアと
紐付いたコンテンツフォーマットであり、
表現したものがコンテンツになるのです。

クリエイターとは表現者のことなのです。

「宮さんは見ていて気持ちいい
絵を描く天才だ」と鈴木さんは言います。

つまり、誇張という言い方は正確ではなくて、
主観的にはそう見えているんだというわけです。

鈴木敏夫さんはつねづね
「映画の品格は美術で決まる」
と言っている人です。

そして、似顔絵にしても「らしい動き」
にしても、コンテンツが模倣するのは
現実にあるものではなく、
脳のなかのイメージのほうなのです。
現実よりも脳のなかのイメージに
似せたほうが、人間は似ていると思うのです。

(略)「コンテンツの本質とは、
現実世界を特徴だけ単純化して
コピーした脳の中のイメージの再現である」
という結論に行き着きました。

より多くのユーザーを対象に
すればするほど、コンテンツの
基本となる特徴より単純で
「分かりやすいこと」が重要となるのです。

パターンは消費によって陳腐化していくのです。

つまり、分かりやすい文章というのは、
綺麗なパターンの組み合わせでスーッと
読めてしまい印象に残らないから、
ところどころ読みにくくして、
“引っかかり”をつくらなければ
ならないということです。

(略)アーカイズム→クラシック
→マニエリスム→バロックという流れになり、
美術の歴史はこの四つのサイクルの
移り変わりになるというのが高畑さんの説です。
これはコンテンツを考えるうえで、
示唆に富んでいます。

マニエリスムとはマンネリズムの語源
となった言葉です。

「作品を見るときになにを見ればいいか。
それはつくった人がなにをやろうとしたのか、
それを見ればいい。そして、それが
上手くいったのか、上手くいかなかったのか、
それだけだ」鈴木さんはそう言います。

天才とは自分のヴィジョンを表現して
コンテンツをつくるときに、
どんなものが実際にできるのかを
シミュレーションする能力を持っている人である。


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というわけで、




▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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シミュレーションしているか?
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葛飾北斎が好きな方は
すでにご存知かもしれませんが、


彼の作品の真骨頂は、
定規やコンパスを使った作風に
あるのですね。


人間の「脳のなかにある風景」
を描こうとするとき、
円や図形の比率みたいなものが
あるからだそうです。


やはり天才と呼ばれる人は、
すでに本質に行き着いている!


という気がしてなりません。

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