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BOOK REVIEW書評

『発達障害』(岩波明著/文藝春秋)vol.421

本日の一冊は、
『発達障害』(岩波明著/文藝春秋)です。

発達障害 岩波明

総称、です。

 

ビジネス書ではありませんが、
書店で目にとまった
一冊が本日ご紹介する本。

発達障害というのは、
昨今よく聞きますが、
「個別の疾患ではない」ということは
押さえておかないといけませんね。

総称です。

なんの?

というと、

ADHD(注意欠如多動性障害)
ASD(自閉症スペクトラム障害)
LD(学習障害)

です。

NHKで特集も組まれていますね。

うつ病などの他の疾患を
併発しやすいとのこと。

それに加えて症状面での
重なりが大きくなかなか疾患が
正しく評価されることは
難しいようです。

芝蘭がこの本を手にとったのは、
ある仮説を持って次のお客さんとの
コンサルに臨みたかったからです。

あっという間に読めました。

————————————
『発達障害』(岩波明著/文藝春秋)

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現在問題となっている、知的能力の高い
アスペルガー症候群の人たちなどは、
そもそも治療や援助の対象として
見なされていなかった。

(略)長期にわたり統合失調症や
うつ病などの診断で治療を受けている
ケースにおいて、ADHDなどの発達障害が
ベースに存在している例はまれではない。

注意すべきは、「発達障害」という
病名は総称であり、
個別の疾患ではない点である。

発達障害の中心的な疾患は、
ASDとADHDである。

ASDの主要な症状は、
「コミュニケーション、対人関係の
持続的な欠陥」と「限定され反復的な行動、
興味、活動」である。対人関係の障害が
みられるとともに、強いこだわりの
症状を示す一群である。

ADHDは、「多動・衝動性」と
「不注意」を主な症状とする疾患である。

発達障害は生まれつきのものであり、
成人になってから発症するものではない。

ASDには遺伝以外にも、関連する要因が
指摘されている。その一つとして、
出生前や周産期における合併症の
発症率が高いことがあげられる。

ASDの当事者は、自分の思ったことや
本当のことを言いたいという考えを
押さえることができないことが多い。

ADHDはASDと並ぶ主要な発達障害である。
しかもASDと比べ得てADHDの有病率は高い。
小児期においては総人口の5~10%
程度に及ぶという報告もみられる。
この数字はASDの10倍以上である。

ADHDの子供は家族と外出したときに、
「迷子」になる例が多い。

ADHDの患者が、「うつ状態」を主訴として、
精神科や心療内科を受診することが
数多くみられる。このようなケースでは、
主訴の下地にあるADHDの特性を
把握しないで治療を行うと、
十分な改善を得られないことになりやすい。

アンデルセンと同様に、世界的に著名な
作家であるルイス・キャロル(1832~1898)も、
ASDではないかと指摘されている一人である。

頻繁な転職や粗暴な
行動パターンはADHDの特徴の一つである。

昭和大学烏山病院においては、
以前から統合失調症を中心とした
通常のデイケアが存在していたが、
08年からASDなどの成人の発達障害を
中心としたデイケアを開設し、
今日に至っている。

ADHDもASDも、うつ病などの他の疾患を
併発しやすいことに加え、
他の疾患との症状面での重なりが
大きいため、両者の関係を正しく
評価することは必ずしも容易ではない。

参照:
『発達障害』(岩波明著/文藝春秋)
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というわけで、

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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全体像をおさえているか?
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芝蘭は全体像が見えないと、
本当に落ちつきません。

思考のピントというのでしょうか?

まずは大きく引いて見たいのです。

そしてぐっと寄って
具体的にみて、
また思考を抽象化に飛ばす。

そんな繰り返しが好きです。

とくにいまビジネスモデル設計を
見ているお客さんが何人かいますが、
この思考はとても大事。

痛感しています。

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