『本質思考』(平井孝志著/東洋経済新報社)vol.292
こんにちは、
本日の一冊は、
『本質思考』(平井孝志著/東洋経済新報社)です。
スジ、です。
私がよく使う言葉と、
私のお客さんが使う言葉が
とても似ているのです。
どんな言葉か?
それは、
「本質」と言う言葉。
この言葉を聞いた途端、
同じ仲間だ!
と思えるくらいです。
そして書店で見かけたこの本。
『本質思考』(平井孝志著/東洋経済新報社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492557563/withup-22/ref=nosim
そりゃ、買うわね
という感じのタイトルでした。
「本質」も「思考」も
私の心をとらえるキーワードです(汗
帯にはこう書いてありました。
「本質が見えていないと“スジが良い”答えは出てこない。」
と。
読みながら経営大学院時代を
思い出していました。
非常によい仮説を導きだす人がいたな、と。
この言葉を借りれば、
スジが良い答えを出せる人でした。
その人が何か言ったあとは、
もう誰も何も講師でさえ話せなくなる
という感じです。
しーん。
本質がわかる人には、
いったい何が見えているのか?
私のなかでも研究テーマでした。
そして、この本を読んで謎が解けました。
本質とは、
構造(モデル)×因果(ダイナミズム)
思い返してみれば、
本質は非常にシンプルです。
なぜシンプルになるかというと、
「構造」が見えているからなのですね。
思考のクセを知ることから始める、
というのは面白かったですよ。
それはのちほど!
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『本質思考: MIT式課題設定&問題解決』(平井孝志著/東洋経済新報社)<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492557563/withup-22/ref=nosim本質から考えずに、目に見える表層的な部分だけを見て考えても、
スジの悪い答えしか出てこない。だから結果につながらない。本質から考えるためには、まずは思考のクセを知る必要がある。
そして自分がどのクセに陥りやすいのか、自覚することだ。8つめのクセは、「プロセスを回すこと」を「考えること」だ
と勘違いしているクセである。つまり、本質から考えるということは、現象の裏にひそむ
モデルとダイナミズムに想いを巡らせて考える、
ということに他ならないのである。このように、インプット→アウトプットの間にある
ブラックボックスこそが本質である。「現象の裏返しは決して答えではない」ということだ。
なぜなら、現象はあくまでも結果であって原因ではないからである。
原因を解決しないものは対処療法に過ぎず、結果的に時間と
エネルギーの無駄になる。本書で紹介する本質思考は、次の4つのステップからなる。
ステップ1 モデルを描く
ステップ2 ダイナミズムを読み解く
ステップ3 モデルを変える打ち手を探る
ステップ4 行動し、現実からのフィードバックを得るそもそもダイナミズムという言葉自体には、時間という概念が含まれている。
時間軸がないダイナミズムはありえない。ダイナミズムを考えるときには、こうした相転移が
いつ起こりそうかを理解しておくことが必要だ。なぜなら、
相転移が起こる前と後では、解決策も変えるべきだからである。人を惹き付ける面白いストーリーを語れる時には、
見えていなかったモデルが見えていて、
ダイナミズムがひも解けている確率が高いのである。部下は、その人についていくのではなく、
その人が目指すものについていくのである。参照:
『本質思考: MIT式課題設定&問題解決』(平井孝志著/東洋経済新報社)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○ 自分のブラックボックスをこじ開けよう。
├○
└───────────────────────────────────┘
とくに面白かったのは、
自分の思考のクセをまず知ろう!
というところ。
思考のクセがわからないと、
本質思考に迫れません。
・裏返しの結論のクセ
・一般解で満足してしまうクセ
・フレームワークに依存してしまうクセ
・初期仮説に固執してしまうクセ
・考えている目的を失ってしまうクセ
・カテゴリー適応のクセ
など。
あなたは大丈夫ですか?
本質思考に迫る前に、
自分の思考の現状分析をする。
とてもコンサルタントらしい本です。