『クラウゼヴィッツの戦略思考』―『戦争論』に学ぶリーダーシップと決断の本質 ティーハ・フォン ギーツィー著他 vol.102
こんにちは、
本日の一冊は
『クラウゼヴィッツの戦略思考』―『戦争論』に学ぶリーダーシップと決断の本質
ティーハ・フォン ギーツィー著他です。
12年、です。
読みたい箇所になかなかたどりつけない、
それがクラウゼヴィッツの記した『戦争論』
と言われています。
実に、執筆に12年の月日を要したと
クラウゼヴィッツの妻が語っています。
すごいですね、12年って!
元ゼネラル・エレクトリックのCEOジャック・ウェルチも、
『戦争論』を引用して「摩擦」に対する配慮がいかに
戦略策定の過程で重要かを強調。
戦争論。
なんか文字だけをとらえると
かなり戦々恐々な感じですね。
リスクは保険で回避できる。
一方、不確実性とは結果も可能性も分析できない。
そんな状況下にあって
決断の指針となるものはいったい何なのか?
クラウゼヴィッツの大作に挑む前に
まずは興味のある箇所を
先に探り出しておくというのも
ひとつの方法かもしれません。
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『クラウゼヴィッツの戦略思考』―『戦争論』に学ぶリーダーシップと決断の本質
(ティーハ・フォン ギーツィー著他/ダイヤモンド社)<Amazonで購入>
http://amzn.to/gcOd3z『戦争論』とは激動の時代のための意思決定論であり、
そのことが現代にも立派に通用する理由である。あまり知られていないことだが、『戦争論』は敗者から見た
自己変革の書である。戦争と経営には、競合企業との意思の衝突や、
組織の活用などの本質的な共通点があるからだ。クラウゼヴィッツは、武徳、勇敢、忍耐力、
自制心などを特に重視する。
そして、精神の働きを無視して、
戦略を語ることなど不可能だという。指揮官の優れた才能こそ戦略の根幹をなす
重要なのは戦略とビジョンが本質的に相克関係にあるということだ。
彼は単なる軍事理論家ではなく、実践経験の豊富な兵士でもあった。
不確実性を伴わない戦略など無意味である。
<以下、クラウゼヴィッツ『戦争論』より>
(第一篇第三章)
つまり「眼力」とは、単なる物理的な視力だけではなく、
知的な視力も指している。勇気と知力が互いに手を差し伸べ合わなければ、
決断という第三の力は生まれない。真実だけで人を行動に駆り立てることはできない。(略)
そして人を行動に駆り立てる最も大きな力は、
常に感情から湧き出てくる。人間を動かすもっとも大きな力は
知性と感情の融合体から生まれる。(第三篇第一章)
戦術とは「戦闘における武力の使い方」であり、
戦略とは「戦争の目的を達成するための戦闘の使い方」
であると分類したい。要するに、戦略は、常に現場とともにある
ということを忘れてはならない。(第七篇第一章)
二つの概念が新の論理的な対立関係にあるとき、つまり
テーゼとアンチテーゼの関係にあるとき、両者は互いに
補完しあい、片方はもう片方の存在を暗示している。(第三篇第二章)
最高の戦略とは、非常に強い戦力を常に維持することである。
まず全般的な優勢を確保し、次に決定的に重要な地点で
優勢を得ることが肝要だ。(第三篇第一二章)
戦術レベルでは次のようなことがいえる。もし最初の勝利だけで
戦争全体の優劣を決めることができなければ、指揮官は必ず
次の戦いのことを考えなければならない。(第八篇第八章)
勝利を決めるのは特殊な、その場に居合わせた人で
なければわからないような原因であることが多いものだ。小さなことは常に大きなことに依存している。
重要でないことは重要なことに依存している。
そして偶発的な要素は本質的な要素に依存している。(第三篇第四章)
精神力のうち主なものを列挙するとすれば、
「指揮官の才能」、「軍の武徳」、「軍の士気」の三点である。他者の判断に反対する態度が説得力のある証拠や
一段高い原則に基づいておらず、もっぱら「反抗的な感情」
によるものであるとき、性格の強さは強情さに変質する。参照:
『クラウゼヴィッツの戦略思考』―『戦争論』に学ぶリーダーシップと決断の本質
(ティーハ・フォン ギーツィー著他/ダイヤモンド社)
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というわけで、
●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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「不」と「無」の違い。
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ひとつ、残念なことは
この本は現在、中古本でしか購入できないことです。
興味のある方はお早目に。
なんだかアマゾンですごい値段がついていてびっくりしました!
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下記、クラウゼヴィッツの言葉。
「われわれが理論に何らかの貢献をしたとすれば、それは
『何を』考えたかではなく、『どのように』考えたかという点にある」
実行レベルにともなった思考だということが
よくわかりました。