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BOOK REVIEW書評

『ポリティカル・セックスアピール』井上篤夫著 vol.40

こんにちは、

本日の一冊は、

『ポリティカル・セックスアピール』井上篤夫著です。

 

『ポリティカル・セックスアピール』井上篤夫著

 

 

大統領が「候補者」だったときの話です。

 

 

ワシントンとハリウッドの関係。

非常にエキサイティングです!

前半に登場する
「ミスター・ハリウッド」の異名をとる男、
デヴィッド・ゲフェン氏。

トム・クルーズを見出し、ジャクソン・ブラウンを見出し、
ジョン・レノンに復活を遂げさせた
名実ともに大プロデューサーです。

ブロードウェイに『キャッツ』も送りだしていますが、
自分の感覚、感性という判断軸に
ゆるぎない自信を持っています。

ワシントンとハリウッドのつながりが紹介されている、
『ポリティカル・セックスアピール』(井上篤夫/新潮社)
は、まさに

●メディア戦略
●スピーチ戦略
●服飾戦略
●キャラクター論
●アメリカ現代史
●プロデューサーの戦略論

です。ほんとに盛り沢山。

目次にはいっさい上記の言葉はありませんが、
読み返すたびに切り口がかわる本です。

しかし、あえて一言でいうとすると、

不特定多数の前に立って仕事をする人向き。

ぜひこれくらいスケールの大きな視点から
メディア戦略に触れていただきたいと思います。

 

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『ポリティカル・セックスアピール』(井上篤夫/新潮社)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106102749/withup-22/ref=nosim   

ハリウッドとワシントン―
実は、今や映画と政治にはかつてないほど
密接な関係がある。政治が動くとき、
そこにはハリウッド・パワーを見ることができるのだ。

原石を見つけ、育てる才能がゲフェンにはある。
ひと目見て電流が流れるかどうか、
インスピレーションを感じるかどうか、「愛せるかどうか」が、
ゲフェンが金の卵を見分ける物差しなのだとか。

ゲフェンが「クリントンを大統領にした男」と
呼ばれるのは、先述した10万ドルの小切手だけでなく、
そのファンドレイジング(資金調達)の手腕にあったようだ。

バラク・オバマ候補においても、有能な選挙参謀で
メディア・アドバイザーのデヴィッド・アクセルロッドが、
彼の出馬までの四年間の行動をすべてカメラに
収めていたからこそ、効果的にメディアに登場できたのである。

「名を残している大統領はみな、民主主義国家のリーダーたるには
演劇的素質が不可欠であることを知っていた」と言うのは、
大統領補佐官を30年間勤めた著名な
政治評論家デヴィッド・ガーゲンである。
彼はレーガン大統領のスピーチ・コリオグラファー(振り付け師)でもあった。

ホワイトハウスには、公の表玄関の他に、
実はプライベートなドアがあることをご存じだろうか。
大統領が記者たちに知られたくない人物を
招き入れるときに使用されるのだ。

ニクソンは一日に三回剃らなければならないほど
ヒゲが濃かったのだ。

オバマは「変革」を訴えてきたが、ファッションは「伝統」を貫いた。
それが支持者に安心感を与えたのである。
これもゲフェンの優れた戦略であろう。

換言すれば、アメリカ大統領に必須の条件は、
カリスマ性はもちろんのこと、
映画俳優のようなセックスアピールに溢れた魅力、
それにそう見せるための表現力なのである。

参照:
『ポリティカル・セックスアピール』(井上篤夫/新潮社)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106102749/withup-22/ref=nosim   
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というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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シネ・クア・ノン(必須条件)をおさえる。

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第三者やお客さんから見たときに
いったい自分がどう見えるのか。

これをわかっているかどうか、
わかったうえでどう使いこなしていくのか。

そしてアドバイスしてくれる人がいるかどうかが
現実社会では大事なのでしょうね。

そういえば、小さい頃、鏡を通してではなく、
リアルに自分の眼で自分の姿を
遠くから見てみたいと考えていたことがあります^^

いまでもたまに本気でそんなふうに思います。

知り合いから、「早く寝たほうがいいよ!」
という声が聞こえてきそうですね(汗)

 

 

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