『「学力」の経済学』(中室 牧子著/ ディスカヴァー・トゥエンティワン)vol.377
こんにちは、
本日の一冊は、
『「学力」の経済学』(中室 牧子著/ ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。
規則性、です。
配信が遅くなりました!
昨日はあまりにも遅い時間の
配信になりそうだったので
遠慮したら、
本日もまたこんな時間になりました。
すみません!
では、さっそくいってみましょう。
この本を置いてない書店なんて、
ないんじゃないの?
という本ですね。
2016年、ビジネス書大賞の
準大賞を受賞した本です。
なぜそんなに売れているのか?
を分析する視点で
読んでみました。
読み終わった感想としては、
ヤバい経済学の教育版!
という感じがしました。
参照:『ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する』
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そして、
やはりいまの時代の
根底に流れるテーマを
しっかりおさえているんだな、
と思いました。
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『「学力」の経済学』(中室 牧子著/ ディスカヴァー・トゥエンティワン)<Amazonで購入>
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教育経済学者の私が信頼を寄せるのは、
たった一人の個人の体験記ではありません。
個人の体験を大量に観察することに
よって見出される規則性なのです。
相関関係は2つの出来事のうち
どちらが「原因で、どちらが「結果」であるか
を明らかにするものではないのです。
そもそも経済学とは、「人々が(ご褒美のような)
インセンティブにどのように反応するか」
を明らかにしようとする学問なのです。
ここから得られる極めて重要な教訓は、
ご褒美は、「テストの点数」などの
アウトプットではなく、
「本を読む」「宿題をする」などの
インプットに対して与えるべきだということです。
気質や性格的な特徴である非認知能力は、
本来目に見えないものですが、45ページで
「自尊心」を計測したのと同じような
心理学的な方法を使って、
数値化することができます。
学力の分析の本質は、アウトプットである
学力とインプットー家庭の資源や学校の資源―
の関係を明らかにし、何に重点的に投資すれば
子どもの学力を上げられるかを示すことにあるのです。
チェティ教授らは、付加価値でみたときに
下位5%に位置する教員を、
平均的な教員に置き換えるだけで、
子どもの生涯収入の現在価値を、
学級あたり2500万円も上昇させることができる
と推計しています。
参照:
『「学力」の経済学』(中室 牧子著/ ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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規則性を見つけ出そう。
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ちなみに、
非認知能力ってどんな能力?
と気になった方もいるでしょう。
この本には、
・自己認識
・意欲
・忍耐力
・自制心
・メタ認知ストラテジー
・社会的特性
などが書いてありました。