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BOOK REVIEW書評

『小説講座 売れる作家の全技術』(大沢在昌著/角川書店)vol.188

本日の一冊は

『小説講座 売れる作家の全技術』(大沢在昌著/角川書店)です。

 

『小説講座 売れる作家の全技術』(大沢在昌著/角川書店)







サメ、です。









みなさん、

明けましておめでとうございます!



本年もどうぞよろしくお願いいたします。



いや~、ヘビ年になりましたね。



ですが冒頭にいきなり

「サメ」なんて書いちゃいまして。



私は速読派ではないんですが、

やはり本を読むのが早いようです。



お正月は、

本を読み終えたら不安になる。

また書店にすぐ行く!

買う!

読む!

の幸せローテーションでした。



書店で、

大沢在昌氏が1年間にわたって作家を育てる

講義収録をまとめた本を見つけました。

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大沢氏は、『新宿鮫』(光文社)

<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334724434/withup-22/ref=nosim

の著者ですね。

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・作家で食うとはどういうことか

・強いキャラクターの作り方

・会話文の秘密

・プロットの作り方

・文章と描写を磨け

・強い感情を描く

・描写の三要素



など、講義風景の臨場感が

再現されています。



大事なエッセンス

ここにありという感じですね。



ただ、近くにいた小説好きな人が

ぽつりと言いました。



「面白そうな本!でもこうやって

小説好きな自分ははめられているんだろうな」



と。



ですので、

作品の創作や舞台裏を知りたくない

という方は実際の小説だけを

手にとる方がいいですね!



私は舞台裏など大好きなので、

買っちゃうんですけどね。

 

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『小説講座 売れる作家の全技術』(大沢在昌著/角川書店)

<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041102529/withup-22/ref=nosim





どこから物語を始めるかという問題は、物語の始まりと終わりで

キャラクターをどう変化させるかという問題と深く関わってきます



人間観察をするときの大事なコツを一つ教えます。

その人の視線の先を見てください。その人が何に興味を持っているのか、

それがわかるのが視線です。



視点人物がはぐらかされたときは読者もはぐらかされている。

このとき、作者もはぐらかされた振りをしなければなりません。



キャラクター造形においては、すべての登場人物が常に小説に

登場していない時間も持っていると考えることが大切です。



プロフェッショナルが書く小説には、ただ「よくできている」

というだけではない何かが必ず含まれています。

それが「小説のトゲ」です。(略)読み終えたあと、

読者の心の中にさざ波を起こすような何か、です。



逆に言えば、個性のない作家には読者の付きようがない。



比喩とは、三行費やさなければ説明できないことを一行で

説明できる、非常に有効なショートカットの手段です。



描写とは、「場所」であり、「人物」であり、「雰囲気」です。



小説を読むとき、人は自分の年齢を忘れます。



引き出しのない人間がどんなに頭をひねっても

面白いアイデアは出てきません。



何かを思いつけるというのは「才能」です。その思いついたものを

最良の形で小説に仕上げていくのが「技術」です。



作家はどこかに神秘性を持っていることが大切です。





参照:

『小説講座 売れる作家の全技術』(大沢在昌著/角川書店)
<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041102529/withup-22/ref=nosim

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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌───────────────────────────────────┐

├○

├○   個性こそが、最高の作品である。

├○

└───────────────────────────────────┘





今回の引用にあったこれ、



「読み終えたあと、読者の心の中に

さざ波を起こすような何か、です」



なんですが、

これって小説の世界だけじゃないと思うのです。



日々、精進ですね。

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