『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』(山口周著/光文社)vol.295
こんにちは、
本日の一冊は、
『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』(山口周著/光文社)です。
疑うべき常識、です。
またまた興奮する本に
出会ってしまいました!
ここしばらくこんなに赤ペンを引いて
読んだ本はなかったのでは?
と思っています。
テーマは、
「知的生産術」
です。
今の時代、
このテーマが私とはまったく関係ありません、
と言える人はいないのではないでしょうか?
とにかく何がすごいかといって、
大事なことがフェーズをおって
丁寧にまとめられています。
・事例が秀逸
・格言(テーマにぴったり)
・著者の想いが伝わる
・哲学がある
・使い倒せる本
タイトルが
「外資系コンサルの~」
なんですが、私は読みながら、
哲学的な雰囲気を感じ取っていました。
で、
よくよく経歴を見たら、
この著者はなんと、
哲学科卒業ではないですか!
さらに、
美術史学専攻修士課程修了。
道理でそこらへんにある
「外資系コンサル系」の本と
毛色が違うわけです。
私が軽く見積もったところで、
この著者は5冊くらいにわけて書ける内容を
一気に盛り込んでくれていますよ!
興奮してしまって、
読み終わるのがもったいない、
と思える本はそうそうありません。
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『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』(山口周著/光文社)<Amazonで購入>
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システムの出力はボトルネックによって規定されます。
ボトルネックに目配りせずにいたずらに思考技術を高めても
知的生産性は向上しません。
具体的には「新しさ」を出すには、「広さで出す」のと
「深さで出す」のと、二つの方向性があります。
これはマーケティング戦略の基本中の基本ですが、
ターゲットが広がれば広がるほど、
メッセージは切れ味を失ってしまいます。
プロフェッショナルというのは80%の力でクライアントを
継続的に満足させられる人のことです。常に100%の力を
出そうとするのはむしろアマチュアです。(略)
プロというのは常に、求められている水準を
ギリギリ最低限の労力でクリアする人たちなのです。
よい質問は、よいインプットに直結するということです。
つまり、「ここまでは完璧にわかっているけど、ここから先がわからない」
というときにこそ、質問は本当にシャープになるということです。
過去の研究から、イノベーションのほとんどは「思いついた人」
ではなく「あきらめなかった人」が実現しているということがわかっています。
特にビジネスにおける知的生産は「行動の提案」まで踏み込む
ことで初めて価値を生み出す、ということを意識しておきましょう。
経営はアートであって、自然科学ではありません。(略)
ポジションというのは常に、その時点でのベストエフォート
にならざるを得ないのです。
つまり「考える」というのは、集めた情報から、示唆や洞察を
メッセージとして生み出す、ということです。
知的生産では「統合」「分析」「論理」「創造」の四つの脳のモードを、
段階に応じてうまく使い分けることが求められます。
過去のさまざまな研究から、イノベーションを継続的に起こす
リーダーは、この「どうして?」と「もし~なら?」という質問を
多用しているということがわかっています。
参照:
『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』(山口周著/光文社)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○ 戦略のないところに、結果なし。
├○
└───────────────────────────────────┘
「経営者の視座」よりも
高い視座って、なんだと思いますか?
この著者が提案している視座に、
私は震えがきました。
それは、
「革命家の視座」
です!
いまある世界からもっとよりよく
どうしていけばいいのか?
という視座に立って仕事しろ、
と言っているわけです。
これは、刺激的です。