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BOOK REVIEW書評

『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』(細谷功著/dZEROインプレス)vol.286

こんにちは、

本日の一冊は

『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』

(細谷功著/dZEROインプレス)です。

 

『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』(細谷功著/dZEROインプレス)

 

往復運動、です。





もう金曜日ですか!?

早いですね。





夏以降の記憶があまりないです。




最近会う人には、

「それは、充実しているってことですね」

と言われました。





今回はこのメルマガで紹介した

「下半期ベスト10!」も紹介しますね。





さて私が今年気になっていたキーワードが

いくつかあります。





そのうちのいくつかを言うと、

「教養」、「抽象化」、「脳」、

「イノベーション」、「内部資源活用」です。





そのすべてが今日の一冊の本の図解で、

つながったわけなのです。





何がつながったかというと、

いまの時代がどのフェーズにあるか?





これを考えればわかります。





そうです、

時代は安定期ではありません。

間違いなく変革期です。





変革期に必要とされる能力は ?





というと、

「抽象度の高さ」です。





わかりやすく言いましょう。





「抽象化」の反対は「具体化」ですね。





あらゆるものが陳腐化していく時代において、

下流にある「具体案」を1つ1つ

あーでもない、こーでもない、

なんて言っていられる時代ではない!





ということです。





上流から、

構造化して抽象レベルで

見ることができないとですね、





いくら時間があっても足りません!





という話なのです。





話がかみあわない、

というのも

「抽象」と「具体」のレベルが

そろっていないから。





私は幸い、

意思決定者とのやりとりなので、

話が早いです。





なぜか?





それは、

抽象度をあげて話ができるからです。





つまり、

不連続な変革期においては、

抽象度の高い議論が求められる!





ということ。





逆に言えば、

連続的な安定期においては、

具体性の高い議論でも大丈夫!





ということ。





いまはどっち~?





ですね。





年内に自分の注目していた

キーワードが時代にあっているものだった、

というのがわかってスッキリしました。





「要するに」と言ったあと、

ダラダラ話していると

「抽象化」ができていないことです。





例え話がうまいのは、

「脳の抽象度」が高い証拠です。





経営者のみなさん、

時代のキーワードをおさえて

がんばっていきましょう!

 

 

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『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』(細谷功著/dZEROインプレス)

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言葉と数を生み出すのに必要なのが、「複数のものをまとめて、

一つのものとして扱う」という抽象化です。



抽象化とは複数の事象の間に法則を見つける「パターン認識」

の能力ともいえます。身の回りのものにパターンを見つけ、

それに名前をつけ、法則として複数場面に活用する。



抽象とは、それらをまとめて「関係性」や「構造」として扱うことができます。



抽象化のツールとして「シンプルな図解」があげられます。

図解は「関係性」を表現するためのものです。



たとえ話のうまい人とは「具体→抽象→具体という往復運動

による翻訳」に長けている人のことをいいます。



つまり、「共通点と相違点」を適切につかんでいることが抽象化、

ひいてはたとえ話の出来映えを決定するというわけです。



何か具体で何が抽象かというのは、絶対的なものではなく、

お互いの関係性で成り立つものです。



「本質をとらえる」という言い方がありますが、これもいかに

表面事象から抽象度の高いメッセージを導きだすか

ということを示しています。



上流の仕事は、コンセプトを決めたり、全体の構成を決めたりする

抽象度の高い内容なので、分割して進めるのは不可能です。



上流では個性が重要視され、「いかにとがらせるか?」が重要なため、

多数決による意思決定はなじみません。



どこまで「単純化」することができるか、これが抽象の世界のすべてです。



抽象化して話せる人は、「要するに何なのか?」を

まとめて話すことができます。膨大な情報を目にしても、

つねにそれらの個別事象の間から「構造」を抽出し、なんらかの

「メッセージ」を読み取ろうとすることを考えるからです。





参照:

『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』(細谷功著/dZEROインプレス)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌───────────────────────────────────┐

├○

├○   もうひとつ「抽象度」をあげられないか?

├○

└───────────────────────────────────┘





ちなみにこの本の著者は、

「地頭力を鍛える」という本で

ベストセラーになった細谷氏ですね。





『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555986/withup-22/ref=nosim





情報検索して

満足していてはダメですね。





「調べている」は「考えている」ではありません。





間違えないように注意ですね。

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