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BOOK REVIEW書評

『人に強くなる極意』(佐藤優著/青春出版社) vol.231

 

こんにちは、

本日の一冊は

『人に強くなる極意』(佐藤優著/青春出版社)です。

 

『人に強くなる極意』(佐藤優著/青春出版社)







22円、です。







「読書モンスター」と

勝手に命名したい人がいます。



毎月300冊以上の本を読み、

抱えている連載が

なんと月に約60本!



元外務省主任分析官、

そう、

佐藤優氏です。



この人の本も私は

力強いから好きなんですよね。



「どんな相手にもぶれない、びびらない」



と帯に書いてありました。



この人の本の中では

比較的読みやすい方だと思います。



飾らない自分で勝負できている人が、

世の中にどれだけいるでしょうか?



「自分が何者であるかを明確にすることに尽きる」



というのは、

これからの社会を生きていくうえで
改めて必要なことであると思い知らされました。

 

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『人に強くなる極意』(佐藤優著/青春出版社)

<Amazonで購入>

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私は、真理は具体的であると考える。



自分が実際に体験しなくとも、本当によい小説や映画に

触れることで疑似体験ができる。



つまり、びびらないためには相手や対象を知り、相手の本質や

意図を見極めることが重要です。外交の世界では

「相手の内在的論理を知る」という表現をします。



ですからTPPとは自由貿易ではなく、ブロック経済の復活

というのがその本質です経済協力の体をなしながら、

本質は同盟なのです。



飾らない関係とは、けっして相手に自分のすべてを見せることじゃない。

大事なのは相手との距離感であり、その距離感に応じた自然な関係です。



優劣意識から離れてしまえば、知らないことを知らないといえるようになる。



相手が大物であればあるほど、こちらの嘘や飾りなどは見抜かれてしまいます。



結局、飾らない力を得るには、自分が何者であるかを明確にする

ということに尽きると思います。



デジタルというのはつまるところ、全てを「0」と「1」に置き換えて

再現したバーチャルな世界。それを現実だと考えてしまうのが大間違いなのです。

なぜなら本当の世界、リアルな世界には0と1だけじゃ割り切れない

端数やノイズがある。



外交の世界では「情報は金で買うな」という鉄則があります。



皆さんは一万円札の原価がどれくらいか知っていますか?

造幣局の輪転機を回せば原価はわずか22円。

つまり、本来の一万円札の価値は22円なのです。

お金が幻想から成り立っているというのは、この事実からもわかるでしょう。



「執着」の泥沼に陥ってしまう人は、たいがい「終わり」や「出口」の

見えないものを追いかけている。





参照:

『人に強くなる極意』(佐藤優著/青春出版社)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌───────────────────────────────────┐

├○

├○   まずは、自分を定義せよ。

├○

└───────────────────────────────────┘



本文の引用として取り上げなかったですが、



「侮り」の対極にある言葉は「畏れ」



とありました。



目に見えないもの、形に表れないものを

リスペクトする気持ちを「畏れ」という。



現代人が亡くした感覚が

この「畏れ」だと言っています。



そういえば、

日本人は自然物に敬称をつけて

語りますよね。



・おてんとうさま

・お月さま

・お星さま



私の出身は大阪ですが、

関西ではお豆さん、おいもさんと

食べ物に「さん」づけしたりします。



究極は、

「あめちゃん」

ですね。



あまちゃんじゃないですよ、

飴に、「ちゃんづけ」します。



県民性のデータブックにも

「あめちゃん」についての記述を見つけて

すごい行き届いた調査だ!



と驚いた記憶があります。

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