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BOOK REVIEW書評

『勝つための論文の書き方』鹿島茂著 vol.26

こんにちは、

本日の一冊は、
『勝つための論文の書き方』鹿島茂著です。

 

『勝つための論文の書き方』鹿島茂著

 

 

「50ページの法則」を解禁します。

 

私は、「面白い!」と思ったところは
線を引きながら読みます。

「50ページの法則」というのは、簡単にいうと、
50ページまでに1本も線が引けないような本は
そのあと読まなくてもいい、
という法則です。

51ページ目から死ぬほど面白い展開になる!
ということは、ほとんど無いからです。

映画でもそうですよね。

「最初の1時間はつまんないんだけど、
後半、すごく面白くなるから寝ないで見てよ!」
と言われても、
それは、にわかには信じがたい(笑)

やはり、おもしろいものは
最初から面白いです。

で、いままでの経験則でみると、
本の面白さの目安は、
50ページという節目でした。

そして、この「仮説」を一部の人に触れまわっていた私。

もちろん、仮説には検証が必要なのですが、
いろいろと話してみるものですね。

友人や知人からテンション高い連絡が
届くようになりました。

「この本、面白い!と思ったらちょうど50ページ目だったよ~」など。

私は最近、いろんな場所で仮説を立てる機会に
恵まれているのですが、いまほど「良質な問い」を生み出す力が
求められている時代もないのではないか、
と痛感しています。

 

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『勝つための論文の書き方』(鹿島茂/文藝春秋)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166602950/withup-22/ref=nosim

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25年間に渡り、文章や考え方の指導をしてきた
鹿島教授の指南書です。

「問い」の立て方について学ぶところが多く、
これもタイトルのせいで(?)
論文や書き方に興味がある人だけが
読むのかなと思うと、もったいない感じがします。

思考を整理し、勝負時のプレゼンテーションの場で
大きな威力を発揮するはずです。

「書き方」の書であり、「話し方」の書でもあります。

昨今の読み書き本に少し物足りなさを感じている人には、
読みごたえがある一冊だと思います。

・仮説による問題の検討
・相手の前提の崩し方
・序論におけるレトリック
・企画書やプレゼンテーションに応用する方法

というキーワードに興味がある方には、
ぜひ一読をおすすめします。

 

 

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『勝つための論文の書き方』(鹿島茂/文藝春秋)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166602950/withup-22/ref=nosim

論文には絶対になければいけないものがあります。
それは「問い」、クエスチョンマークです。

問いというのは、比較の対象があって初めて生まれてくるものです。
一つしかないところには、比較がありませんから、
差異の意識も生まれず、したがって、問いも生まれません。

どんな分野であれ、その道のベテランになると、
わざわざ二つのものを比較しないうちに、
一つ見ただけで、その独創性、あるいは陳腐さが分かります。

この構造的な把握力というのが、
勘と呼ばれるものにきわめて近い。

小倉さんがアイディア借用(ブリコラージュ)の元にしたのは、
面白いことに吉野家の牛丼とJALパックでした。

私を不意打ちして驚かせてくれるようなことが
書かれていない本は、読む気が起きないので、買わないし、
送られてきてもそのまま放っておきます。(略)
それは序論(プレゼンテーション)をネグレクトした
著者自身の罪ですから、しかたありません。

論文というのは、基本的に、常に対話なのです。

 

 

参照:『勝つための論文の書き方』(鹿島茂/文藝春秋)

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というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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「仮説」を聞けば、相手のキャラが見えてくる。

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いまも、私の中ではいろんな仮説が渦巻いています(笑)

先日も、私の仮説がより進化するようなアドバイスを
くれた友人がいます。

突飛押しもない仮説に付き合ってくれる友人や知人を
心底、大切にしようと思いました。

今後ともよろしくお願いします!

 

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