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BOOK REVIEW書評

『どんな人も思い通りに動かせる アリストテレス 無敵の「弁論術」』(高橋健太郎著/朝日新聞出版)vol.353

こんにちは、

本日の一冊は、

『どんな人も思い通りに動かせるアリストテレス 無敵の「弁論術」』(高橋健太郎著/朝日新聞出版)です。



『どんな人も思い通りに動かせる アリストテレス 無敵の「弁論術」』(高橋健太郎著/朝日新聞出版)



2300年前、です。





もちろん、





原著にあたれる人は

原著にあたればいいと思います。





ただ、ざくっと

最強哲学者である

アリストテレスのいわんとすることを

理解するために本書もいいのでは?





と思いました。





「話す」





ということが

仕事の範疇である方は

もちろんエトス、ロゴス、パトス

についてご存知だと思います。





以前にもこちらの書評で紹介しました。





▼「3つのパワーバランス」の順番を取り違えたら、

人はまったく動かない!?

http://www.shirayu.com/letter/2014/ 000511.html





この本の面白いところは、

その世界を俯瞰できる

見取り図があるところ。





全体像が見えないと

落ち着かない芝蘭は、

これを見ただけでもラッキー!





と思いました。





自分自身へのチェック項目として

使えそうだなと思ったわけです。





・定義のトポス

・反対のトポス

・比較のトポス

・本音と建て前のトポス

・類比のトポス

・帰納のトポス



など、まだまだあります。





説得力がどんな要素から

成り立っているのか?





また、



それらを使って

話をしようとした場合、

どんなことを話せばいいのか?





シミュレーションしてみると

いいのではないかと思います。





腑に落ちた!





と言われるためには、

アリストテレスの言う条件を

すべてクリアしていないと

ダメということです。

 

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『どんな人も思い通りに動かせる

アリストテレス 無敵の「弁論術」』(高橋健太郎著/朝日新聞出版)

<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022512806/withup-22/ref=nosim





弁論術とは、聴衆の常識を前提にし、

専門知識を使わずに相手を説得する技術です。



アリストテレスの弁論術は、

害のある不正な議論から、

自分の身を守るためにも威力を発揮します。



どうすれば人を説得できるのか。

逆に言うと、人は、どうされると

説得されてしまうのか。



つまり、弁論術による説得は、

以下の三つで成り立っているのです。

1.「話す人の人柄」

2.「聞く人の気分」

3.「話の内容の正しさ」



アリストテレスが「聴衆しだいで、

議論の運び方も変えるべき」と考えるほど、

聴衆を重視していたことは

知っておいた方がいいでしょう。



アリストテレスは「論理的な話し方」には

2パターンあると言いました。

それが「説得推論」と「例証」です。



根拠は、個別・具体的なものほどいいのです。



感情は理屈ではないので、

根拠を出して説得しても意味がないのです。



アリストテレスは、信頼される人には、

次の三つが備わっていると述べています。



1.聴衆への好意

2.徳

3.フロネシス

(知性や思慮深さという意味)



アリストテレスは、徳と深く関わるものとして

「美しいもの」を取り上げています。

これこそが、徳のアピールポイントです。



多くの人が判断に悩むテーマで、

いかに聴衆の幸福の基準に合った形で、

「何がよいか」「どれがよいか」について

説得力を持った意見を示せるか。



これが、フロネシスを感じさせるか、

ざっくばらんに言えば「あの人賢いな。信用できるな」

と思われるかどうかの分かれ目なのです。



つまり、「理屈は通っているけど、

どこか腑に落ちない」主張には、

「見せかけの説得推論」が使われているのです。

こうした主張は「詭弁」と呼ばれます。





参照:

『どんな人も思い通りに動かせる アリストテレス 無敵の「弁論術」』(高橋健太郎著/朝日新聞出版)
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022512806/withup-22/ref=nosim

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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

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正しいだけでは、人は動かない。



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2300年前にこんな人がいたのか!

と感慨深いものがあります。





すごいですね。





どこでもドアがあったら、

会ってみたいのは

越後の上杉謙信ですが、

アリストテレスにも会いたいですね。





極意!





を学びたいです。

 

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